twitterを眺めていたら、ある記事が目に留まりました。
実際に読んでいただくのが良いと思うのですが、簡単に要約すると以下になります。
- 就活する上で情報はしっかりと収集すること
- 就職するとは、その会社に対し時間を投資するということを認識すべきであること
- 周りからの情報は、あくまで参考とすること(決定権を他人に委ねないこと)
- 時間は不可逆であるため、慎重に判断し自ら決定を下すこと
私自身もこのことには賛成です。ただし、何か違和感を感じたのです。
何が引っかかるのだろう・・・
同じように実践していた
この記事の内容について、間違っているとは思いません。
確かに、この認識を持つことは大事ですし、多くの学生はこういったシビアな部分の考慮が欠如していると言わざる終えません。(少し厳しい言い方でごめんね。)
私自身も、就活をする上で、これらのことは頭に既に叩きこまれていました。
これは誰かに言われたということではなく、自営業の苦しみから、私が生きる中で経験則として野性的に身につけたスキルだと言えます。
だからこそ、少し言い方が悪いですが、就活中に周りの学生に対し「お前たちは認識が甘い。仕事とはそんな軽いものではない!」と言う、一種の闘志のようなものがありました。
それは正しいのだろうか?
入社して数年間、私は働き続けました。
「三年間は辞めない」は絶対に守る。
これは心に決めていました。キツくても、これは守る。
何故なら、全体像を掴む前に、正しく情報は判断出来ないからです。
あっという間に三年は過ぎ、それ以降も働き続けました。
しかし結果的に、今現在は休職中です。
身体が壊れました。
「あーあ。やっぱり。お前ダメじゃん。ちゃんとリスク管理出来てなかったんだろ?」そういう見方も出来ます。
でも、なんだか最近は違う考え方も心に出てきたんです。
「身体を壊して、何か得られたんじゃないか?」って。
失敗を恐れるな
冒頭の記事で、私が何か引っ掛かりがあったのは、恐らくは以下のようなメッセージを強く感じたからだと思います。
「失敗をするな。」
就職するときも、いっぱい考えて、情報を集めて、最終的に自分で判断を下しました。
そして、一生懸命に働いて全力を尽くして期待に応えようとしました。
ある程度、評価ももらえるようになりました。
自分自身が出来ることは、出来るだけやって来たつもりです。
それでも、自分を許せなかった。
何かが足りないのだと、どこか未熟なところがあるのだと、ずっと自分を分析し続けていました。
かなり、仕事に対してはストイックにやって来たつもりです。
でも、身体を壊した。
失敗した。
俺は弱すぎた。
そう、最初は思っていました。
でも、「その考え方は正しいのか?」
最近は、そう思うようになりました。
だって、これだけあがいても、俺は身体壊したんだよ?
どうしたら良かったんだい?
何か、俺が間違っていたのかな?
きっとだけど、俺は完璧を求めてたんじゃないのかな?
今も、恐らくは身体を壊したことを”失敗”だって思ってる。
でも、何も失敗じゃない。
だって、俺の人生なんだもの。俺の人生の答えを、誰が教えてくれるんだい?
こういうことだって起きるのさ。一つの経験だ。俺は他の人が経験出来ないものを、今経験している。
ある人は「それは現実逃避や、開き直りの言い訳だ。」と言うかも知れない。
でもね。じゃあ、君が私の人生の代わりをしてくれるのかい? そう問いたい。
俺は俺のベストを尽くした。それは胸を張って言える。それでも、こういう状態になった。
人生は、思うように行かない。
だから、「人生の成功メソッド」なんて本が未だに売れ続けてる。誰も、その答えにたどり着いていないから。
私は当然だと思っている。
個々の人生の答えは、己自身で導き出さないといけない。そして、何を持って幸せか、成功なのかは、個々で異なる。
だから、一つの方程式に収束できない。
今、それに行き着いた気がしているんです。
だから、私は言いたいのです。
「最初から満点でなくていい。満点以外を失敗と定義しなくていい。自分のベストを尽くし、それでダメならそこでまた考えればいい。」
最後に
人生には色んな節目があります。
そして、その節目は人によって状況は様々です。
共通点を探すほうが難しい。
例えば、私は彼女がいるし、本当はもう結婚したかった。プロポーズだってした。
でも、身体を壊した。
もう計画は滅茶苦茶です。
それでも、彼女は寛大に許してくれた。
恐らくこのまま行けば、私達は遅めの入籍になるでしょう。
何も計画も立てていません。もはや立てられる状態でもありません。
人生は、そういうものなんだ。それを実感しています。
決して、他人と比較できるものではない。
だから、貴方は貴方の人生を歩めばいい。他人がどうこうとかそういうことは気にする必要はない。
もう少し、楽に構えてご覧。何か自分の思ったとおりに行かなくなった時、それを「失敗」と定義しなくていいよ。
そういう時もあるのさ。君は全力を尽くした。考えうるベストを尽くした。
ならば、そういうこともある。時には時の運だって関係する。でも、それは決して無駄な時間ではない。
冒頭の記事では、時間を無駄に投資するなとあった。
確かにそうだ。でも、何もかもが自分の理想的に物事が運ぶというわけではない。
時には妥協し、時には運に見放されることだってあるだろう。
私も、過去に多くのことを経験した。普通の人たちは経験しない体験をしてきたという自信がある。
その知識を総動員しても、理想に上手く近似させることは難しかった。
努力は無駄だとか、そういうことを言いたいんじゃない。
上を向いて、ひたすらに頑張っている君。
ふと思い出してみて欲しいのだ。
「もう少しラフに生きていいよ。」
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