若狭氏「グリーン作戦」継承!小池都知事も参戦し同じ池袋で初日演説!街宣カーも同じ

2016年10月11日6時0分  スポーツ報知
  • 都知事選でグリーン旋風を巻き起こした小池百合子氏

 小池百合子氏(64)の東京都知事への転出を受けて行われる衆院東京10区補選が11日、告示される。自民党公認で立候補する衆院議員(比例東京)で弁護士の若狭勝氏(59)が第一声を放つJR池袋駅前に小池知事、自民党の二階俊博幹事長(77)、下村博文都連会長(62)が駆け付ける予定であることが10日、分かった。また、若狭氏は、都知事選で小池氏が展開した「グリーン作戦」を継承し、緑の鉢巻きにジャケットをまとう意向を明かした。福岡6区補選は自民系の2人が無所属で立候補する分裂選挙となる方向だ(ともに23日投開票)。

 若狭氏に近い関係者によると、小池都知事、二階幹事長、下村都連会長から初日の応援演説の要請に対して前向きな返答があったという。3者は6日の会談で「補選で全面的に選挙協力する」ことで一致。小池氏は12日の選挙戦期間のうち、6日ほど応援に入るという。

 今回のそろい踏みは、都知事選で党都連との間でしこりが残る小池氏との融和をアピールし、協調態勢を示す場とする狙いがある。16日には、自民党総裁の安倍晋三首相(62)が都内で小池氏とともに街頭演説を行う方向で調整中だ。

 若狭氏は“ビッグ3”の前で「小池劇場」の再現を目指す。第一声は、都知事選での小池氏と同じ、午前11時のJR池袋駅西口のロータリー。小池氏が使用していた「ガラス張り街宣カー」を継承し、都政のみならず、国政の透明化もアピールする。都知事選で小池氏を支えた豊島・練馬区7人の区議も集結し、支持を訴える。当時、「ワカサあふれる若狭、ワカサみなぎる若狭が応援にやって参りました」「百合子、百合子、ゆりこ~!」と絶叫して周囲を驚かせた若狭氏は今回、「信念を貫くことに関しては、ワカサがマサル。誰よりも」のキャッチフレーズで挑むという。

 戦術の極めつきは“百合子グリーン”の継承だ。小池氏は自ら「戦闘服」と呼んだ緑色の服装を多用し、聴衆にも「緑色のモノ」を持参することを呼び掛け、銀座に約3000人が集まるなど社会的現象となった。元東京地検特捜部副部長の若狭氏は「グリーンは小池さんの大きなメッセージ。私も東京をはじめ、政治にはびこる不正を正し『グリーンでクリーンを』と訴える」。都知事選でマストアイテムとなった「緑色の鉢巻き」「グリーンのジャケット」「緑色基調のチラシ」を用意。街頭演説で、周囲を緑色に染めるつもりだ。

 若狭陣営は党本部との関係が良化しつつあるが、関係者は、「都議会のドン」と呼ばれる内田茂都議(77)率いる自民党都議団について「連絡はない。応援にも来ないでしょう」と話す。選挙を前に、冷水を浴びせられるような状況だが、本人は「死にもの狂いで立ち向かう。都政から一気に変える」と気にも留めていない様子だった。

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