全日本空輸の福岡発羽田行256便(定員405人)で搭乗手続きが済んでいない乗客を搭乗させ、定員を1人超過したまま運航を開始するトラブルがあったことが11日、国土交通省への取材で分かった。離陸前に客室乗務員が気付き、引き返した。国交省は同日午後、チェック体制に不備があったとして同社を厳重注意する。
国交省によると、トラブルがあったのは9月30日。40代男性の予約に対し、本人と10代の息子の2人が搭乗手続きをとったことが原因。携帯電話のバーコードをかざした際にエラーメッセージが出るなどしたものの、保安検査場の職員や同社は十分に確認せず、2人とも検査場と搭乗口を通過した。
息子は父親とは別に同便の予約をしていたがキャンセル扱いになっていた。立ったままの乗客がいたため定員オーバーが発覚。同便は引き返して2人を降ろし、当初から約45分遅れて再出発した。