Ｂジェイズ、延長１０回サヨナラ勝ち　リーグ優勝決定シリーズ進出

　ジョシュ・ドナルドソン三塁手（３０）の激走が、無傷の３連勝をもたらした。６−６の延長１０回１死一、二塁。マーティンの遊ゴロから遊撃−二塁−一塁とわたる際、オドル二塁手の一塁送球がそれ、白球は一塁手の右を転々。これを見て、二走ドナルドソンは三塁を回って一気に本塁生還。立ち上がって万歳したヒーローにナインが群がった。

　「ボールが転がったのを見て『チャンスに賭けろ』と思った。幸運にも成功したよ」。米複数メディアによれば、昨季のア・リーグＭＶＰは興奮してまくし立て、マーティンは「人生で最高のショートゴロだったぜ！」とはしゃいだ。

　サヨナラ送球エラーのオドルは、５月の乱闘でブ軍・バティスタの顔面に右ストレートをクリーンヒットさせ、一躍時の人となった。この日、ブ軍の本拠地には「１０月にＫＯされるより、５月にパンチを食らう方がまし」の横断幕が−。“甘い復讐（ふくしゅう）”を果たしたバティスタは「人生と同じように、リスクを冒してつかんだ成功の報酬は大きい。ドナルドソンのおかげだ」と同僚に感謝した。