蹴球探訪
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【プロ野球】巨人終戦 由伸監督「個の力をチーム力にできなかった」2016年10月11日 紙面から
◇セ・リーグ クライマックスシリーズ<第3戦> DeNA4−3巨人『由伸巨人』の1年目が146試合目で終わった。同点、さらにはサヨナラの夢を乗せた阿部の大飛球は、右翼フェンス前で失速した。延長11回2死一、二塁。4時間21分の激闘の末、ファイナルステージへの道は閉ざされた。 気持ちの整理を終えた高橋監督は、穏やかな表情を浮かべていた。「お互いに総力戦の中で、一歩力が及ばなかった。選手は精いっぱい戦ってくれた。結果的に私に力がなかったということ」。敗軍の将は潔く、結果を受け止めた。 シナリオが大きく崩れる中で迎えた超短期決戦だった。3日には素行の問題で正二塁手クルーズの登録を抹消。エースの菅野は体調不良で登板機会を失った。それでも、打順変更や投手起用などの打てる手は打ち尽くしたが、最後はDeNAの勢いに押し切られた。 急転直下の現役引退と指揮官就任。激動のシーズンだった。貫いたのは“選手目線”。スタメンを固め、打順も極力動かさない。選手を信じ、各自の力を引き出すことに腐心した結果、坂本、菅野ら4人のタイトルホルダーを生み出した。 ただ、個の力をチーム力にまで昇華させるには時間が足りなかった。いかに勝つか。その方法論を確立するには至らず、レギュラーシーズンでは首位広島に17・5差の2位。CSでは短期決戦の難しさを痛感した。 「こういった良い試合をした後なので、そう簡単に1年を振り返ることはできない」。選手起用などの采配。シーズンを通したチームマネジメント。戦力の整備。確かに課題はある。しかし、監督としての“伸びしろ”が大きいことも事実。巻き返しを期す来季への戦いは、すぐに始まる。 (井上学) PR情報
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