『 ケーブルの違いを把握して、用途に合わせて選んでみよう 』パソコンを ディスプレイ ( モニタ ) や テレビ と接続する際にはケーブルを用いますが、どのケーブルを使うかで 映像 や 音 の品質が左右されます。
最近のディスプレイやパソコンには、複数の
接続端子というものが用意されているのですが、それぞれ特徴が異なります。
これらの違いを きちんと把握して、あなたの使い方に合ったケーブルを選ぶようにすると快適に使えると思いますよ。
でも、どんな種類があって、どのような基準で選べばいいのか わからない人も多いと思います。 ← 私
そこで今回は、ディスプレイケーブルの種類と違いを把握して、失敗なく選ぶための方法についてまとめました。( 最終更新:2016年9月 )
ディスプレイケーブルの種類は?
ディスプレイを使うときに気になるのが 画質 ですが、この画質を左右する要因の一つがケーブルです。
映画 や 動画 を観たり、ゲーム や 音楽 を楽しんだり、写真 や 動画 の編集をするのであれば、パソコンの性能だけでなく、ケーブルの種類も一緒に考えて選ぶようにすると快適に使えると思います。
このケーブルの種類はたくさんあるので、特徴を把握して見分けられるようにしておく必要があるのですが、この見分け方の一つに
接続端子 を確認するという方法があります。
端子とは、ディスプレイとパソコンを繋げるケーブルの接続部にある器具のことですね。接続部分がどのような形をしているかで見分けるわけです。
ちなみに、接続端子は別名
コネクター とも呼ばれます。
このコネクターの形状を確認することで、どのような使い方ができるのかがわかります。
では、どのような種類があるのかを見ていきましょう。
わかりやすいように、まずは大きく以下の 3 つ に分類します。
ここからわかるのは、
アナログ信号 と デジタル信号 のどちらを使うかで画質が大きく異なるということです。
テレビも デジタル放送 と アナログ放送 だと画質が大きく異なりますよね。同様にモニタに映し出される 映像 や 音声 も、デジタルとアナログでは変わってきてしまうわけです。
パソコンは映像を映すためにディスプレイへ映像信号を送るのですが、この信号にはデジタル信号が使われます。
もし、デジタル信号のまま送れるのであれば画質を劣化させることはありません。
しかし、アナログ信号で送る場合は、デジタル信号を一度アナログ信号へ変換する必要があります。この場合は画質が劣化してしまいます。
そのため、もしあなたが 高画質・高音質 を求めるのであれば、
デジタル接続のコネクタを備えたケーブルを選ぶと良いかもしれません。これが最初のポイントです。
これを踏まえた上で、端子の種類をさらに細かく分類してみましょう。すると以下のように分かれます。( 下のものほど高性能です。 )
- VGA 端子 ( アナログ )
- DVI ( アナログ + デジタル )
- HDMI ( デジタル )
- DisplayPort ( デジタル )
それでは、それぞれの特徴を詳しく見ていきましょう。
1.VGA端子 ( Video Graphics Array )
VGA 端子とは、一般的に使われている
アナログ接続のコネクタで、映像のみを転送します。
ちなみに、他にも呼び名があって、
- VGA コネクタ
- D-Sub 15pin
- ミニD-Sub 15ピン
- アナログ RGB 端子 ( RGB 端子 )
- HD 15
などとも呼ばれます。
映像を 「 R (赤) 」 「 G (緑) 」 「 B (青) 」 の 3 つ に分けて送受信するのが特徴で、DVI や HDMI などのデジタル信号に比べると画質は劣ります。
でも、事務作業などでパソコンを使うのであれば、特に気にならない画質です。
2.DVI ( Digital Visual Interface )
DVI とは、D-Sub 15pin の後に登場した
デジタル接続のコネクタです。こちらも映像のみを転送します。
デジタル信号を直接送信できるので信号の劣化もなく、D-Sub15pin よりも高画質の画像を表示できるのが特徴です。
この DVI はいくつかに分類されるのですが、まずは以下の 3 種類 を把握してみましょう。
- DVI-D ・・・ デジタル専用

- DVI-I ・・・ デジタルとアナログの両方
- DVI-A ・・・ アナログ専用
このケーブルはデジタルで使うのが目的ですから、選ぶのであれば
DVI-D です。
残りの 2 つ は、ディスプレイが古くてアナログ信号しか使えないというケースでない限り選ぶ必要はありません。
それともう一つ、
解像度 によっても種類が分かれます。
解像度というのは、画像を どれくらいきめ細かく表現できるのかを数値で表したものです。数字が大きいほど きめ細かく表現できることを意味します。
ケーブルはこれをもとに以下の 2 つ に分けられます。
シングル と デュアル の違いは、高速道路に例えるとわかりやすいと思います。
高速道路の交通量が少ない時は 1 車線 でも問題ありませんが、多くなると渋滞してしまいます。こんなとき 2 車線 あると渋滞も緩和されますよね。これと同じようなものです。
つまり、
信号をたくさん送信できるかどうかの違いがあります。
ちなみに、デュアルとは 「 二重 」 とか 「 二者 」 といった意味ですね。解像度が大きいと、情報量も大きくなるわけですから、信号を送信できる量も増やしているわけです。
これを知ると最初からデュアルリンクのものを選びたくなるかもしれませんが、パソコンやディスプレイの DVI 端子 がシングルリンク専用だとデュアルリンクのものは使えません。この場合は、シングルリンク専用のケーブルを選ぶ必要があります。
逆に、デュアルリンクの DVI 端子 であれば、シングルリンク と デュアルリンク の両方を使えます。
なお、上で紹介したそれぞれのコネクタの形状の違いは
Digital Visual Interface で確認できるので、興味のある方は比較してみると良いかもしれません。
3.HDMI ( High-Definition Multimedia Interface )
HDMI とは、DVI を向上させたコネクタで、
映像 ・ 音声 ・ 制御信号 ( コントロール信号 ) の 3 つ をデジタル信号で送受信することができます。
つまり、このケーブル 1 本 で信号をまとめて送ることができ、
映像・音声共に転送による劣化がない といった特徴があります。
そのため、映画 ・ テレビ ・ ゲーム などを楽しむのであれば、HDMI ケーブル を選ぶと良いと思いますよ。
ちなみに、DVI はパソコンとディスプレイを接続するためのコネクタでしたが、これを AV 家電向けに改良したものが HDMI です。そのため、以下のような高精細のデジタル機器同士を繋げる際にも使われます。
- テレビ
- DVD レコーダー / プレーヤー
- Blu-ray レコーダー / プレーヤー
- ゲーム機器
- 衛星放送受信アンテナ
などの家電製品にも使われています。
もちろん、パソコンとディスプレイの接続にも使えますし、テレビをディスプレイ代わりに使うことも可能です。
また、
制御信号を双方向に送れる ので、接続された機器同士をお互いに認識させて使うことも可能です。
たとえば、HDMI ケーブル で テレビ と DVD プレイヤー を繋げておけば、DVD プレイヤー の電源を入れるだけで、テレビの電源も一緒に入れることができるということです。つまり、1 台 のリモコンで複数の機器を制御できるというわけですね。
さらに、HDMI の映像信号は DVI と互換性もあるので、デジタル信号での転送も可能です ( 音声の転送はできません )。
わかりやすく言うと、モニタの DVI-D 端子 とパソコンの HDMI 端子 とを繋げることができるということです。この場合は、以下のような HDMI-DVI 変換ケーブル を使うことになります。
HDMI にはこうした特徴があるのですが、一口に HDMI と言っても いろいろな種類があるので、選ぶ際には注意しなければなりません。
その注意点というのが以下の 2 つ です。
これについては 『
HDMI ケーブルの選び方と注意点は? 』 でまとめますので、こちらを参考にしてください。
HDMI ケーブル を選ぶ際は、「
伝送帯域 」 や 「
コネクタの形状 」 を確認するのがポイントです。
あとは、あなたがパソコンを使って 3D のゲームや製図を行うのであれば、
3D に対応 しているかを確認したり、DVD レコーダー や ゲーム機 などの複数機器をインターネットに接続するのであれば、
イーサネットに対応 したものを選んでおくと便利だと思います。
ちなみに、イーサネットとは、HDMI ケーブルが LAN ケーブル の機能も備えているということです。
それと、必要に合わせてバージョンについても確認しておきましょう (
HDMI 各バージョンの機能詳細 )。
これらの点を押さえておくとスムーズに選べると思いますよ。
4.DisplayPort ( ディスプレイポート )
DisplayPort とは、DVI を向上させたコネクタで、
映像 ・ 音声 ・ 制御信号 の 3 つ をデジタル信号で送受信することができます。つまり、基本的には HDMI と同じです。
DVI-D や HDMI と互換性もあるので、変換アダプタやケーブルを使えば映像信号のやり取りも可能です。DVI-D は映像信号のみ転送するものなので音声ケーブルが別途必要ですが、HDMI とは 1 本 のケーブルで音声と映像の両方を転送できます。
HDMI と違うのは、PC メーカー主導でデジタルディスプレイ向けに作られたコネクタであるという点です。
先程も説明しましたが、コネクタ変遷の大まかな流れは VGA から DVI と代わり、その後 HDMI へと代わってきました。そこからさらに 小型化 ・ 高速化 ・ 低コスト化 を目的として作られたのが DisplayPort です。
HDMI は家電向けに改良したものでしたが、DisplayPort は PC メーカー主導で作られています。
こうした流れを受けているので、
- HDMI は AV 家電や AV パソコンで広く採用され、
- DisplayPort はビジネス用パソコンで多く使われる
といった傾向があるようです。
特に、HDMI より超高解像度を実現できるといった特徴があるので、医療分野などでは DisplayPort 以外に選択肢はないと言われるほどです。このことから、次世代のコネクタといった認識で良いのかもしれません。
ちなみに、マルチディスプレイで使う時も、複数のモニタを数珠繋ぎにするだけなので簡単に行えますよ。
パソコンやモニタのポートに Displayport が用意されていたら、こちらを選んでみてもいいかもしれません。
以上、ディスプレイケーブルの種類と違い、そして選ぶ際の注意点についてはこんな感じです。
冒頭でも述べましたが、ディスプレイの画質はケーブルの種類によっても左右されます。
DVD や ブルーレイ で映画やドラマを 高画質 ・ 高音質 で楽しむのに、D-Sub 15ピン や DVI のケーブルを使っても意味がありません。
なぜなら、機器の持つ機能を十分に引き出すことができないからです。
また、HDMI ケーブル を選んでもスタンダードなのか、ハイスピードなのかで変わってきます。
あなたがどのような機器を使って、何を求めるのかで選ぶべきケーブルも違います。目的に合わせて選んでみると良いかもしれません。
古いパソコンやモニタでなければ多くの機器は HDMI に対応しているので、どれにしようか迷ったときには 「 ハイスピード HDMI ケーブル 」 を選んでおくと良いと思いますよ。
なお、写真や動画、あるいは 3D を扱う際に重要なグラフィックボードについては、
でわかりやすくまとめましたので、こちらを参考にしてください。
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