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フェアトレードのセレクトショップLove&sense代表の髙津玉枝さんを塾長とした連続講座。世界のトップリーダーの女性たちとも交流のある、フェアトレード事業の第一人者である髙津さんに、フェアトレード・ビジネス成功のノウハウを直接学ぶことのできる実践的な内容となっています。
フェアトレードという言葉は以前、ほとんどの人が知りませんでしたが、すでに認知度は40%以上となり、多くの生活者が知るようになりました。それに伴い、活発とはいかないまでも流通業も関心を持ってきています。
しかし、一方で商品をとどけるプレイヤーが不足しているため、マーケットが広がっていないのが現状です。
また、取り組みを行っていても、「思い」ばかりが強く、事業として継続性が難しい団体もたくさんあります。多くのプレイヤーが増えることによって、フェアトレードのマーケットは加速度的に広がり、途上国に広がる多くの生活者の支援につながります。同時に、行き過ぎた資本主義がもたらしている搾取などを防ぐことができるのです。
このフェアトレード・ビジネス塾では、フェアトレードの業界の全体を俯瞰的に見て、現在どのような状況下にあるのかを学びます。また、フェアトレードの多様なビジネスモデルを学び、自らの事業もしくは、今後向かっていく方向性などについて、指針を得ることを目的とします。
多くの人が参画することで、世界の貧困問題解決に向けての足がかかりとするものです。みなさまの受講をお待ちしております。
※ 定員になり次第締め切らせていただきます。お早めにお申し込みください。 |
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週 タイトル |
内容 | 課題 ワークショップ |
ゲスト講師 | |
事前課題 | 一週間前に提出 | |||
11/17(木) 青山会場 |
第一回 フェアトレードの歴史と概念 |
フェアトレード業界の第一人者である、東京経済大学 教授 渡辺龍也氏をお招きして、歴史的・政治的な背景からなぜフェアトレード事業が生まれ、その後どのように発展してきたのか、そして、今後業界がどこに向かっていくのかについて学ぶ。
フェアトレードと途上国の貧困の関係性を考え フェアトレードの認証機関やカテゴリーなど業界の全体像を俯瞰的にとらえる。フェアトレードタウンについても触れる。 |
ワークショップ 自己紹介 参加動機など |
東京経済大学 教授 渡辺龍也氏 |
11/18(金) 3×3 Lab Future |
第二回 Love&senseの取り組みとコンセプトの重要性 | 阪急百貨店うめだ本店で常設店舗フェアトレードのセレクトショップLove&senseを経営する塾長の高津氏から、Love&senseの生まれてきた経緯についてリアルな話を伺う。
Love&senseの取り組みを通じて、フェアトレード業界のポジショニングと自ら取り組むにあたって『コンセプトメイク』の重要性について学ぶ。(ビジネス・ラベル・草の根運動・NGO等どの位置で自らは取り組むのか) |
ワークショップ
自らの課題の共有 |
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11/19(土) 午前 ピープルツリー自由が丘店 |
第三回 フェアトレードの現場を見に行こう |
フェアトレード業界のパイオニアであるフェアトレードカンパニー株式会社(ピープルツリー)の自由が丘店を訪問。
雑貨・衣料・アクセサリー・食品など視察を行い、ショップのスタッフからコンセプト・商品の品揃え・顧客リレーション・ディスプレイ・スタッフ教育・ショップの運営などについての具体的なお話しを伺い、課題などについても共有する。 |
ピープルツリー・ショップスタッフ
グローバル・ヴィレッジ ディレクター/一般社団法人 日本フェアトレード・フォーラム 代表理事 胤森なお子 |
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11/19(土) 午後 会場調整中 |
第四回 お客様にどのように商品を届けるのか考えよう |
一回目と二回目の講義と、お店の視察の感想をワークショップで共有する。
自らの取り組み(もしくは計画)をベースに、お客様に自らの商品を届けるためにどのような工夫が必要かディスカッションを行う。 胤森氏と塾長のトークセッションによって、販売戦略について知識を深める。 |
ワークショップ
店舗視察を共有
課題を出す |
グローバル・ヴィレッジ ディレクター /一般社団法人 日本フェアトレード・フォーラム 代表理事 胤森なお子 氏 |
12/8(木) 3×3 Lab Future |
第五回 商品開発のポイントとPRのコツ |
現地パートナーとの商品開発におけるフェアトレード特有のポイントについて学ぶ。特に日本市場で商品を販売するときのリスクについて、塾長が経験してきた具体的なトラブルを通して知識を学ぶ。
一方で、ソーシャルメディア・マスメディアなど多様化するPR戦略について学ぶ。広告費をできるだけ抑えて、メディアを動かすための商品開発のポイントなども共有する。 |
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12/9(金) 3×3 Lab Future |
第六回 途上国の生産者へもたらすもの |
フェアトレードによる途上国への成果・効果について、ワークショップを通じて考える。
株式会社ココウェル 代表取締役 水井裕氏をお招きして、塾長とのトークセッションにてココナッツを産業資源と捉え継続的に活用し現地にもたらす恩恵について語ってもらう。そして、新たなブランドの「フランシス+デール」の開発秘話にも触れてもらう。 |
ワークショップ | 株式会社ココウェル 代表取締役 水井裕 氏
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12/10(土) 青山会場 |
第七回 それぞれの取り組みについて深堀する |
セッションや視察を通じて学んだことをベースに、自らの事業や計画についてワークショップを通じて深堀をおこない、課題を見出す。
ディスカッションを通じて、課題を解決するための方法などを探る。 塾長からのコメントやアドバイスをうけて、さらにブラッシュアップを図る。 スペシャルゲスト(調整中)に取り組みについて話を伺う。 |
ワークショップ
4人グループを作りお互いでブラッシュアップを行う |
ゲスト (調整中) |
12/10(土) 青山会場 |
第八回 まとめ 持続可能な事業について |
まとめ・総括
各々のこれからのアクションプランについて発表。 フェアトレードの果たす役割について、また、世界の潮流について塾長より講義。 修了証書授与 |
自らの計画やこの塾を通じての気づきについて発表 |
※事前課題について
①フェアトレードについて事業を行っている人、計画している人は、計画と現在抱えている課題についてA4一枚にまとめて提出してください。
②フェアトレードについて関心を持っていて受講する人は、自らが行ってみたいフェアトレードについてA4一枚にまとめて提出してください。
塾長:高津 玉枝 氏
株式会社福市/Love&sense 代表取締役
大学卒業後、富士ゼロックスに入社、その後雑貨商社を経て、1991年に売り場をプロデュースする会社を設立。フェアトレードの概念に出会い、2006年に株式会社福市を設立。「持続可能な社会のために行動する人を増やす」ことをミッションにフェアトレードの普及に取り組む。阪急うめだ本店にフェアトレードのセレクトショップLove&senseを出店。東北支援プロジェクトEAST LOOPを創出。2015年からは京都市イノベーションキュレーター塾の塾長を務める。国際NGOオックスファムジャパン理事(2003~2012年)/特定非営利活動法人フェアトレード・ラベル・ジャパン 理事(2010~2014年)/一般社団法人日本フェアトレード・フォーラム 監事/一般社団法人ソーシャルビジネス・ネットワーク フェロー
ゲスト講師:渡辺 龍也 氏
東京経済大学 現代法学部教授/日本フェアトレード・フォーラム理事
担当講義:NPO論、国際開発協力など。1952年東京生まれ。1977年東京大学教養学部教養学科卒。1989年タフツ大学フレッチャー国際法外交大学院修士課程修了。NHK記者、国際協力NGOセンター調査研究主幹、日本国際ボランティアセンター(JVC)ラオス事務所長などを経て、2000年より現職。著書に「『南』からの国際協力」「フェアトレード学」などがある。
ゲスト講師:胤森 なお子 氏
一般社団法人 日本フェアトレード・フォーラム 代表理事/NGOグローバル・ヴィレッジ ディレクター
通信会社に15年間勤務し、顧客対応、広報、販促などを経験。1
ゲスト講師:水井 裕 氏
株式会社ココウェル 代表取締役
1976年大阪市生まれ。2002年に途上国の環境問題を学ぶためフィリピン・ベンケット州立大学へ環境留学。そのことがきっかけでフィリピンの貧困問題に関心を持つ。2004年に就職が決まるが、フィリピンへの思いを捨てられず半年で退職し、株式会社ココウェルを設立。
ココナッツの専門店として、食品から化粧品、雑貨まで幅広い商品を取り扱い、全国のフェアトレードショップ・百貨店などでの販売や、レストランなどへの原料卸を手掛ける。