写真・図版 10月10日、米共和党幹部のポール・ライアン下院議長は、民主党大統領候補のクリントン氏が勝利する可能性が高いとほぼ認めた上で、同氏が大統領となった場合に議会での共和党の多数派維持に全力を注ぐ方針を示した。米議会で先月撮影(2016年 ロイター/Yuri Gripas)

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 [ワシントン 10日 ロイター] - 米共和党幹部のポール・ライアン下院議長は10日、民主党大統領候補のヒラリー・クリントン氏が勝利する可能性が高いとほぼ認めた上で、同氏が大統領となった場合に「自由な裁量」を与えないよう、議会での共和党の多数派維持に全力を注ぐ方針を示した。

 共和党議員の会合で語った。

 共和党候補のドナルド・トランプ氏をめぐっては、過去に女性を蔑視する発言をしていたことが7日発覚。ライアン議長はトランプ氏を擁護しないと語り、距離を置く姿勢を示した。 

 議長の異例ともいえる発言は、議員から反発を招く恐れがあり、トランプ候補をめぐる共和党の危機は一段と深まっている。