2016年10月11日05時06分
■國重惇史さん
戦後最大の経済事件と呼ばれたイトマン事件。旧住友銀行(現三井住友銀行)の巨額資金が、中堅商社イトマンの地上げなどにからんで闇社会に流れたとされ、住銀首脳の辞任につながった。
当時、旧大蔵省に内部告発文を送ったのは自分だった、と近刊の自著「住友銀行秘史」(講談社)で四半世紀を経て明かした。
「このままでは闇社会の食い物にされる」。住銀の部長だった1990年3月、実情を耳にして真相究明を決意。以来、記録をつけた手帳8冊をもとに執筆した。
描かれた動きは、まるで新聞記…
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