共和党下院議長 トランプ氏の選挙運動しない考え

共和党下院議長 トランプ氏の選挙運動しない考え
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アメリカ大統領選挙の2回目のテレビ討論会から一夜明け、共和党のライアン下院議長は今後、トランプ候補のための選挙運動を行わない考えを示し、投票日まで1か月を切る中、トランプ氏と党主流派の亀裂が深まる異例の事態となっています。
9日行われたアメリカ大統領選挙の2回目のテレビ討論会で、共和党のトランプ候補が女性を見下すようなみずからの発言を釈明する一方、民主党のクリントン候補のメール問題などを攻撃したのに対して、クリントン氏はトランプ氏を大統領としての資質に欠けると厳しく批判しました。

アメリカメディアによりますと、一夜明けた10日、共和党の有力者、ライアン下院議長は党所属の下院議員らと電話会議を開き、「私はもうトランプ氏を擁護しない」と述べ、今後、トランプ氏のための選挙運動は行わず、大統領選挙と同時に行われる議会選挙で過半数を維持することに集中する考えを示したということです。

トランプ氏への支持の撤回はしなかったものの、事実上、見放すような発言でトランプ氏にとっては痛手となりそうです。

これに対し、トランプ氏は「ライアン議長は共和党の大統領候補と闘うことに時間を浪費すべきでない」とツイッターに書き込んで反発していて、来月8日の投票日まで1か月を切る中、トランプ氏と党主流派の亀裂が深まる異例の事態となっています。