中央日報 latest news
韓国石油公社が1745億ウォンかけたボーリング船、無用の長物になる危機(1)
2016年10月04日11時18分[ⓒ 中央日報/中央日報日本語版]
カザフスタンのザンビル鉱区が位置するカスピ海に浮かぶボーリング船。1745億ウォンが投入されたが韓国石油公社が3月に同鉱区から撤退し無用の物となった。カスピ海は四方を閉ざされた内海のため他の所に移すこともできない状況だ。2015年以降1度も使われていないが石油公社はいまも月平均11億5000万ウォンをボーリング船運営費として使っている。(写真=国民の党孫今柱議員室) |
石油公社は2008年、「カザフスタンのザンビル鉱区に10億バレルの石油が埋蔵されている」として2160億ウォンを投資した。しかし実際の埋蔵量は予想値の10%にすぎないことが確認され、今年3月に鉱区から撤退した。石油公社はこの過程でカザフスタン国営石油会社KMGに鉱区を安価で売り戻した代金55億ウォンを除き2105億ウォンを失った。
問題は莫大な損失額から開発当時に建造したボーリング船費用が抜けているという点だ。石油公社は2008年にSKイノベーション、現代製鉄、LG商事、サムスン物産など大企業の投資を受け1745億ウォンでボーリング船を建造しカスピ海に送った。しかし石油公社がザンビル鉱区から撤退しボーリング船は無用の物になった。
石油公社はボーリング船が完成した2012年からこれまでボーリング船維持費だけで1044億ウォンを投じてきた。事業が中断され一度もボーリング船を稼動しなかった2年間にも206億2000万ウォンがかかった。いまも毎月平均11億5000万ウォンが投入されている。
韓国石油公社が1745億ウォンかけたボーリング船、無用の長物になる危機(2)