サムスン電子、新型スマホ爆発事故で営業益1兆ウォン減少か

 サムスン電子の今年第3四半期(7-9月)の営業利益が7兆ウォン台に転落するとの見方が示された。金融情報業者のFNガイドによると、先月国内証券会社21社が予想したサムスン電子の第3四半期の営業利益は平均7兆3270億ウォン(約6760億円)で、第2四半期(8兆1400億ウォン)を約10%下回る見通しであることが分かった。これは8月に発売した新型スマートフォン「ギャラクシーノート7」のバッテリー爆発事故による損失が原因だ。サムスン電子は7日に第3四半期の決算短信を発表する。

 業界と証券会社はノート7のバッテリー爆発事故でサムスン電子のスマートフォン事業の営業利益が1兆ウォン以上減少するとみている。バッテリー問題を起こしたノート7計250万台を全量リコールした上、リコールに伴う輸送、在庫費用が膨らんだためだ。さらにノート7の第3四半期の販売台数が当初予想した600万台の半分の300万台にとどまるとの悲観的な予測も示されている。

 一方、半導体、ディスプレー部門では4兆ウォン台半ばの営業利益が見込まれている。主力製品であるDRAMの販売価格が安定して推移した上、高価格製品である3D(立体)NAND型フラッシュメモリー市場で優位に立っているためだ。ディスプレーも液晶パネル価格が上昇傾向にあり、スマートフォン用の有機発光ダイオード(OLED)パネルの販売も伸びている。IT業界関係者は「ノート7のバッテリー爆発事故の影響は大きいが、部品事業が損失をかなり埋めるため、業績が急激に悪化することはない」と指摘した。

カン・ドンチョル記者
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