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小笠原・父島にプロペラ機用滑走路案 羽田と結ぶ構想

朝日新聞デジタル 10月10日(月)7時50分配信

 本土から約1千キロ離れた小笠原諸島・父島で、都と小笠原村が協議している空港案の概要がわかった。洲崎(すさき)地区にプロペラ機用の1200メートル級の滑走路を設け、羽田空港と結ぶ案だ。世界自然遺産ではない地区だが、豊かな自然と利便性、費用対効果をどう判断するのか――。

【写真】小笠原諸島・父島の州崎地区の空港候補地。海にも滑走路が突き出す計画

 小池百合子知事は8日、島の中西部に位置する洲崎地区を視察。「急患が出た時に運ぶ手段がないと聞いている。空港の必要性を命を守るという観点から考えることは重要だ」と述べた。一方、「ニーズとコスト。これからの島部全体の計画を練り直す必要がある」と指摘し、「自然を保ちながら観光を組み合わせるルールを守り、発展させる。その答えを出したい」と話した。

 村は都に2年後の「返還50周年式典」までの空港建設の表明を求めている。知事の視察について「まずは現場を見てもらえて良かった」と受け止めた。

 村の樋口博・企画政策室長(航空路担当副参事)は「緊急医療など村民のための空港。観光客優先ではない」と言う。

朝日新聞社

最終更新:10月10日(月)7時50分

朝日新聞デジタル

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