自民福岡県連会長が辞意
自民党福岡県連の蔵内勇夫会長は10日、衆院福岡6区補選で県連が申請した長男の参院議員秘書、蔵内謙氏(35)の公認を党本部が見送ったことに対する抗議として、会長を辞職する意向を表明した。
県連は選考委の決定を受けて7月に公認申請したが、党本部は9月末、同補選に出馬表明した元法相の次男で同県前大川市長の鳩山二郎氏(37)が党の情勢調査で優勢などとして公認見送りを決めた。党本部は当選した方を事後公認する方針。
福岡市博多区の県連で記者会見した蔵内会長は「公認を得られないことに責任を感じているが、県連の選考に一切の瑕疵(かし)はなく強く抗議したい。選挙戦に入る前に意思表示をすべきと考えた」と辞意を表明。謙氏の選対本部顧問は続け「県連の総力を挙げて戦い抜く」と述べた。
県連によると、当面は県議の中村明彦会長代行が県連の執務と6区補選を取り仕切る。
同補選には民進党新人の新井富美子氏(49)と、幸福実現党新人の西原忠弘氏(61)も立候補を予定している。【門田陽介】