イギリスでは古代より外敵との戦いや内乱など絶えず戦争が起きており、鎧は欠かすことのできない重要な道具でした。
この鎧も、古代、中世(前半)、中世(後半)で大きく変化していました。それぞれの時代ではどのような鎧が用いられていたのか、なぜ変わっていったのか?について簡単に流れをご紹介いたします。
古代ローマ軍の鎧はロリカ・セグメンタタ
紀元43年にブリタニア(古代のイギリスの呼び名)がローマ帝国に降伏してからブリタニアは約400年近くローマ帝国の支配下にあり、多くのローマ兵士がイギリスに駐在していたんだ。
紀元75年頃から2~300年頃、イギリスには古代ローマの主要要塞が3か所あって、そのうちの1つが南ウェールズにカールレオン(Caerleon)という場所にあったんだ。当時はイスカ(Isca)と呼ばれ、当時約5500人の人々が住んでいたんだ。
そのカールレオンで完全な古代ローマの鎧と武器が発掘されたんだよ。古代ローマの鎧と武器がウェールズで見つかったのは初めてのことらしいよ。
古代ローマの鎧はどんな格好だったのですか?
発掘された古代ローマ時代の鎧はとても良いコンディションで、ローマの鎧は通常鉄でできていたと考えられた。格好はこの写真の感じだよ。ロリカ・セグメンタタと呼ばれているんだ。ロリカ・セグメンタタ - Wikipedia
※発掘された鎧の写真:
https://www.facebook.com/TheHistoryOfWales/posts/1013956895391659:0
かっこいいですね!この前見た映画「ローマ帝国の滅亡」でも似た鎧を着てましたね。着てみたいです~
アーサー王の映画、「キング・アーサー」でも似たような鎧を着ていますね。
そうそう、アーサー王が生きたと言われる5~6世紀はまだまだローマ帝国の影響が強かったのでしょうね。
話はそれてしまうけど、カールレオンは円形競技場、ローマ風呂など古代ローマの遺跡が多くあるところです。また、伝説によると5世紀になってからアーサー王がこのカールレオンの地で戴冠式をおこなったんだ。カールレオンが伝説の都市、キャメロットではないか?という説もあるんですよ。カールレオンは古代遺跡あり、アーサー王の伝説がありとても興味深い場所ですね。
※カールレオンに関するサイト
Caerleon Past Present And Future Roman Isca Camelot of King Arthur Ryder Cup 2010
中世前半のイギリスの鎧:チェインメイル
映画でもミスタービーンが演じる「The Black Adder」、邦題では『ローワン・アトキンソンのブラックアダー 〜大英帝国一のアホ、ブラックアダー』でもチェインメイルを着ていたな。
ブラックアダーは薔薇戦争をもじっていて、面白いですね。
中世後半はピカピカの甲冑に:プレートアーマー
プレートアーマー - Wikipedia
必ずしもそうでもないんだよ。確かに防御は強いけれど、プレートアーマーの欠点は通気性が悪く熱中症になりやすい、重たく身体に合っていないと動きが制限される、壊れたり変形したりすると自由な動きができなくなってしまうなどだよ。イギリスとフランスの100年戦争の中で有名な15世紀初めのアジャンクールの戦いでは、プレートアーマーを装着したフランス騎士団は軽装のイギリス軍に大敗した例があるんだ。
それでも防御には有効なので、フランスとの100年戦争の影響を受けたのかイギリスでもプレートアーマーが使用されるようになったんだ。ロンドン塔(Tower of London)で見た甲冑もかっこよかったなあ。
最後に
日本の鎧兜もかっこいいですが、西洋の鎧もかっこよく興味深いです。イギリスの鎧を見ると、時代によってかかわる国によっても着用する鎧の種類は変化していることが分かります。今回は概要ですが、アングロサクソン、ノルマン、ヴァイキングなどイギリスの歴史に大きな影響を与えた民族たちの鎧を見ると、更に変遷が良く分かるのではと思います。興味はますます深まりますね。
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ワタル課長
部下アサオ
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最後まで読んでくださり有難うございました。