福家司
2016年10月10日03時00分
舞鶴引揚記念館(舞鶴市平)の所蔵する抑留・引き揚げ関連資料がユネスコ世界記憶遺産に登録されて10日で1年がたつ。抑留体験者の高齢化が進むなか、史実をどのように次の世代に伝えていくかが課題となっている。
記念館での「語り部」活動は、NPO法人・舞鶴・引揚語りの会のメンバーが担う。登録による来館者増に対応するため、記念館は昨年12月、6年ぶりに語り部の養成講座を開講。13人が今春から新たに加わり、現在34人で活動する。このうち引き揚げ者は、原田二郎さん(91)=綾部市=と樟(たぶのき)康さん(78)=舞鶴市=の2人だけだ。
柴田学さん(67)、洋子さん(63)夫妻=同市北吸=も新たに加わった語り部だ。学さんは両親ときょうだいが台湾から引き揚げ、洋子さんの父は舞鶴の引揚援護局に一時勤務していたという。ともに引き揚げと縁がありながら、詳しい話を聞く機会はなかった。2013年に京都市からUターンした学さん。「史実を伝えていくのが地元に帰った者の一つの使命」と夫婦で受講を決意した。
来館者には2人と同様、身内に…
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