ソウル=牧野愛博
2016年10月9日22時53分
米韓合同軍事演習が10日から、米原子力空母ロナルド・レーガンも参加して朝鮮半島西側の黄海などで行われる。米空母が黄海に入るのは2012年以来。北朝鮮の核ミサイル開発を牽制(けんせい)するのが狙いだが、北朝鮮が軍事挑発をやめる兆候は現れていない。
米韓両軍によれば、演習は15日まで行われる。米空母の黄海への進出には、これまで中国が強く反発してきた。過去に実現した例は、大延坪島(テヨンピョンド)砲撃事件を契機にした10年11月、長距離弾道ミサイル発射を受けた12年6月などに限られる。
北朝鮮の5回に及ぶ核実験で、韓国内では核武装論が広がるなど危機感が広がる。米国は韓国を「核の傘」で守ると強調しているが、韓国世論の米韓同盟に対する不信感を解消できていない。韓国大統領府の趙太庸(チョテヨン)国家安保室第1次長が訪米するなど、対応に追われている。
米国のパワー国連大使は9日、…
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朝日新聞国際報道部