IOC会長と18日会談へ 五輪見直し案で
2020年開催の東京五輪・パラリンピックに関して東京都の小池百合子知事と国際オリンピック委員会(IOC)のバッハ会長が18日に都内で会談する方向で調整が進められていることが9日、関係者への取材で分かった。小池知事が本部長を務める都政改革本部の五輪・パラリンピック調査チームが先月発表した中間報告で、都が整備する新設3施設について建設中止も含めた抜本的な見直しを提言したことについて意見を交わすとみられる。
バッハ会長は19〜22日に東京と京都で開かれる国際会議「スポーツ・文化・ワールド・フォーラム」出席のため来日し、20日に基調講演を行う。小池知事とバッハ会長との会談では、調査チームが建設中止も含めた見直しを迫ったカヌー・スプリントとボート会場の「海の森水上競技場」▽水泳の「オリンピックアクアティクスセンター」▽バレーボールの「有明アリーナ」などについて協議する見通し。
海の森水上競技場を巡っては、調査チームが宮城県登米市の長沼ボート場を代替地として提案しており、小池知事は12日に都庁で宮城県の村井嘉浩知事と会談するほか、15日には同ボート場を視察する予定。これらを基に、バッハ会長と意見交換する予定という。【柳澤一男、芳賀竜也】