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徒弟制度続ける企業 携帯メール禁止、恋愛発覚で即刻クビ

NEWS ポストセブン 10月10日(月)7時0分配信

「厳しくするのは、一流としての基礎づくりに集中するためです。一流の職人になるには“一生懸命”や“頑張る”というレベルでは足りず、“本気”で取り組む必要がある。技術は練習すれば誰でもできるようになるけど、人を思いやり、感謝する心は直に教えないと学べない。心を磨くには徒弟制度が一番なんです」

 心が技術を育てるのであり、その逆ではない。そう信じる秋山社長は、丁稚の心を磨くため、丁稚には以下の厳格なルールを課している。

・名前や出身地はもちろん、8年後の自分の姿や将来の目標まで、自己紹介が完璧にできないと入社できない。

・入社後は丸坊主。女性の丁稚も1年目は丸刈りで過ごす。
・携帯電話やメールは禁止で連絡手段は手紙のみ
・家族と会えるのは盆・正月の帰省時のみ。
・親からの仕送りや小遣いは許さない。
・プライベートを完全に捨てて修業に専念するため、恋愛が発覚したら即刻クビ。

【PROFILE】池田道大(いけだ・みちひろ)/1974年生まれ。横浜国立大学大学院教育学研究科修了。編集プロダクションを経て、フリーランスのライターに。週刊誌を中心に活躍している。

※SAPIO2016年11月号

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最終更新:10月10日(月)10時19分

NEWS ポストセブン

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