iPhoneの写真を隠す(非表示)方法まとめ──隠密に管理できる電卓アプリの使い方や「ピープル」のカスタマイズも
2016-10-09 21:05iPhoneに保存されている写真や動画の中には、誰かに見られたくないものが含まれていることも。削除したくはないけれど、できれば隠して管理しておきたいと思うこともあります。そこで今回は、写真アプリにおける非表示化の方法や、秘密にしたい写真の管理に便利な電卓アプリの使い方、iOS 10で登場した「ピープル」機能のカスタマイズ方法などを紹介します。
写真・動画を非表示にして隠す方法
iPhoneでは通常、端末内にある写真や動画を「写真」アプリの[写真]タブもしくは[アルバム]タブから参照できます。カメラロールなどがある[アルバム]タブでは、自分でフォルダ分けして管理が可能です。一方で[写真]タブでは、年別・日付別で一覧表示されるだけで細かい分類はできないものの、画像やビデオを「非表示」にできる機能が搭載されています。
非表示にする手順
「写真」アプリにおいて写真や動画を非表示にするには、画面下部の[写真]をタップして「モーメント」表示にします。もし「写真」をタップした時の表示が「年別」や「コレクション」になっていたら、その写真が該当する年や期間をタップしていくことでモーメントにできます。
その中から、非表示にして隠したい写真や動画を選択。画面下部の一番左にあるアイコン(共有アイコン)をタップします。
表示されたメニューの中から[非表示]を選択。
次の確認画面で[非表示にする]をタップすれば完了です。
左:非表示にする前右:非表示にした後
上掲の画像のとおり、非表示にした画像がモーメントから消えています。
ただし確認画面にも記載があったように、画面下部の[写真]タブ、つまりモーメント・コレクション・年別では表示されなくなりますが、[アルバム]タブでは表示されたままになる点に注意が必要です。
複数を一括で非表示にする手順
複数の写真や動画を非表示にするには、まず画面右上の[選択]をタップしてから写真を選択します。
また共有アイコンをタップしてからでも、左右にスライドして画像を選択できます。
前述の非表示化の手順と同様、[非表示]→[~枚の写真を非表示にする」とタップすればOK。この例では、一気に4枚の画像が非表示になりました。
写真を隠すという意味ではもの足りない機能かもしれませんが、たとえば[写真]タブの一覧には撮影した写真のみを表示させ、スクリーンショットや保存した画像は[アルバム]タブで管理するなど、見られたくない写真を仕訳しつつ全体を整理することもできます。
非表示にした写真・動画を再表示する手順
非表示にした写真や動画を再表示するには、画面下部の[アルバム]タブから再表示したい写真を選択します。
どのフォルダから探してもよいのですが、非表示にした写真は「非表示」フォルダにまとめられているので、ここから探すのが早いでしょう。
再表示したい写真をタップしたら、画面下部の共有アイコンをタップ。
メニューから[再表示]を選択すると、[写真]タブの一覧に写真が再表示されます。
アルバムで「ピープル」の表示をカスタマイズ
写真アプリにiOS 10から追加された「ピープル」は、人物の顔を認識し、同じ人が写った写真を自動で集約するアルバム機能です。
便利は便利なのですが、[アルバム]を開くと非常に目立つ位置にあります。
また、デフォルト状態ではランダムで選ばれた画像がサムネイルで4枚表示されるなど、仕様を変更したいと感じているユーザーは少なくないのではないでしょうか。
ピープルを開くと、人の顔の画像が何枚か並んでいます。もし使いたい画像がない場合は[+人を追加]ボタンをタップし、新たな写真を選択して追加できます。この顔認識の精度は非常に高く、絵画やマンガの顔まで読み取ってくれますから、そうした画像から選ぶのも一つの手です。
続いて、サムネイルに使いたい画像を「お気に入りをここにドラッグ」の位置までドラッグします。5枚以上入れられますが、[アルバム]タブの一覧にサムネイル表示されるのは4枚なので、4枚選択すれば十分でしょう。
[アルバム]タブにあるピープルのサムネイル表示がお気に入りにドラッグした写真に変わります。
また、ピープルは[アルバム]タブ内にありながらも、非表示化が可能です。
ピープル画面の右上にある[選択]から非表示にしたい写真を選んだ後、[非表示]をタップ。すると、選択した顔写真をサムネイルおよびピープルのフォルダ内から非表示にすることができます。
なお、ピープルのフォルダを開いて[非表示の人を表示]をタップすれば、写真は再表示されます。
電卓を装って写真を隠せるアプリの使い方
写真や動画を非表示にする方法を解説してきましたが、これらの方法では[写真]タブから非表示にできても[アルバム]タブを開けば見えてしまうなど、完全に隠すことはできません。そこで、サードパーティアプリの出番です。App Storeには電卓を装って写真・動画を隠密管理できるアプリが有料・無料を問わず複数存在しています。ここでは一例として「秘密の電卓」をピックアップし、基本的な使い方を紹介します。
最大の特長は、何といってもその見た目です。下の画面でもわかるようにiPhoneにプリインストールされている電卓アプリとほとんど変わりません。ちなみに、名前が「計算機」で+キー部分がオレンジ色になっているアイコンのものが、プリインストールの電卓アプリです。
「秘密の電卓」を起動すると、最初に写真・動画を管理するためのパスワード設定を求められます。確認も含めて2回、同じ4ケタの数字を入力することになります。
パスワードを決めた後は、このまま電卓としても使えます。写真を管理したい時は、パスワードを入力すると少し間を置いて画面が切り替わります。
偶然パスワードと同じ4ケタの数字を電卓用途で用いる場合、たとえば計算機で1111を入力するケースで暗証番号が1111という時には、電卓に1110と打ち込みプラス1と入力する、あるいは次のキー、たとえば+をすぐさま入力することで写真が表示されるのを防げます。
写真の管理画面が開くと、「初期写真帳」という空のフォルダが表示されます。
画像を追加するには、画面下部の[+]ボタンをタップします。
カメラロールに保存されている写真の一覧が表示されます。
秘密の電卓アプリで管理したいものを選び、[完了]をタップ。
「初期写真帳」に写真が追加されます。この時点では、iPhoneの写真アプリにも写真は残ったままです。秘密の電卓にコピーはできているので、写真アプリから削除します。
ただし、秘密の電卓のパスワードを忘れたり、何らかの不具合などで写真を紛失するのを避けるため、別の場所にバックアップを取っておくのも一考です(バックアップすることで、そのバックアップも隠して管理する必要が出てきますが…)。
iPhoneの写真をバックアップする2つの方法 【PCまたはGoogleフォト】
また、隠した画像を写真アプリに戻したい場合には、秘密の電卓アプリの画面下部にある共有アイコンをタップして写真を選択します。
共有・移動・コピー・削除などのメニューが表示されるので、[共有する]を選択すると[iPhoneにエクスポート]という項目が出てきます。ここからiPhoneに写真を戻せるというわけです。