三菱自 浦和レッズ株の一部売却へ 日産傘下入りで

三菱自 浦和レッズ株の一部売却へ 日産傘下入りで
三菱自動車工業は、日産自動車の事実上の傘下に入ることに伴い、筆頭株主となっているサッカーJ1の浦和レッズの株式の一部を売却する方針を固めました。株式の売却先は、三菱重工業など同じ三菱グループを中心に調整し、クラブ名も存続させる方針です。
三菱自動車は一連の燃費不正をめぐる問題で、今月中にも日産から34%の出資を受け事実上、日産の傘下で経営の立て直しを進めることにしています。

出資によって日産は筆頭株主になっているJ1の横浜F・マリノスに加え、三菱自動車が筆頭株主の同じJ1の浦和レッズの株式を間接的に保有することになり、複数のクラブの大量の株式を保有することを禁ずるJリーグの規約に抵触するおそれがあり、対応が検討されてきました。

関係者によりますと、三菱自動車はJリーグの規定の範囲に浦和レッズの保有株を抑え関連会社から外すため、保有する50.63%の株式のうち、30%余りを売却する方針を固めました。

株式の売却先としては、三菱重工など同じ三菱グループを中心に調整し、クラブの名前も存続させる方針だということです。
浦和レッズは、1試合当たりのホームゲームの入場者数が3万5000人を超えるリーグ有数のクラブで、会社は三菱グループ内で株式の保有を続けることで、現在のクラブの運営を維持する狙いがあると見られます。