タイ プミポン国王「容体は不安定」 王室が発表

タイ プミポン国王「容体は不安定」 王室が発表
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健康状態が悪化して入院中のタイのプミポン国王について、王室は9日、「容体は不安定」だと発表し、国王に公務を控えるよう求めたことを明らかにしました。
世界で最も長く在位している君主として知られるタイのプミポン国王は、88歳と高齢で、ここ数年健康状態が悪化し、ことし6月には心臓の手術を受けるなど、長期間入院生活を送っています。

タイの王室は現地時間の9日夜、国王の健康状態について声明を発表しました。
この中で医師団は、8日に透析のための処置などを行ったところ、国王の血圧が低下したことを明らかにしたうえで、「容体は不安定」だとして国王に公務を控えるよう求めたことを明らかにしました。

タイの憲法は、国王が何らかの理由で公務を行うことが困難になった場合は、摂政を置くことができると定めています。
プミポン国王は国民の絶大な尊敬を集め、たび重なる政治危機の際には、国をまとめる役割を果たしてきただけに、国王の健康問題は、タイの国民だけでなく、現地の日系企業にとっても大きな関心事となっています。