バンコク=大野良祐
2016年10月10日01時39分
タイ王宮は9日夜、バンコクで入院中のプミポン国王(88)の健康状態に関する医師団の声明を発表した。「全般的に状態が不安定」としている。
タイ王室庁によると、国王はここのところ、呼吸器の炎症や血液の感染などが確認され、医師団の治療のもと、悪化と改善を繰り返している。また、腎臓機能の低下のため尿が少ない状態が続いている。この日の声明では、血液透析のための措置をしていたところ血圧が下がり、投薬のほか人工呼吸器をつけたという。その後、心拍数と血圧は改善したとしている。
ただ全般的な状態はなお不安定なため、医師団は注意深く経過を観察するとしている。国王としての執務は控えた方がよいとの見解も記している。
国王は近年、入退院を繰り返し、たんのう切除手術や過剰な脳髄液の除去などの措置を受けてきた。昨年5月末から入院が続いている。(バンコク=大野良祐)
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朝日新聞国際報道部