私たちの身の回りにはたくさんの数字キー、つまりテンキーが溢れています。 携帯電話、PCのキーボード、銀行のキャッシュディスペンサー、駅の自動券売機…でも注意してみるとそれらの テンキーに2種類の異なる数字配列のある ことが判るでしょう。 PCや電卓のテンキーは一列3個の上下4段配置の下から0、下から2段目左から1・2・3、下から3段目同4・5・6、最上段同7・8・9という配列。 電話も一列3個の上下4段という同じ構成に、最上段左から1・2・3、上から2段目左から4・5・6、3段目同7・8・9、最下段0という異なる配列を採用しています。
ISO 配列テンキー
--------------------
7 8 9
4 5 6
1 2 3
0
CCITT 配列テンキー
-----------------------
1 2 3
4 5 6
7 8 9
* 0 #
PC・電卓のテンキー配列はISO (国際標準化機構) 規格、電話のはCCITT (国際電信電話諮問委員会) 規格なんだそうです。 どちらも日本だけのローカル規格ということではなく世界規格なのですが、0 (ゼロ) の親和性という観点からは 「0の次に1が来るISO規格」 の方が理に適っていると思います。 0は10ではないのですから9の次に0を置くよりは0の次に1を置く方が正しい訳です。
カレンダーの曜日配列についても同様の疑問が生じます。 左から右に7つの曜日を並べるカレンダーで一番左を日曜から始めるのか、それとも月曜から始めるのかという問題です。 私は月曜から始める派ですが、日曜から始まるカレンダーもたくさんあります。
PCのテンキーに関して言えば、QWERTY列の一つ上に左右に並ぶ数字キーは左端が1…右端が9・0となっており、0が9と親和性を持つという観点からはCCITT方式と言えなくもありません。一つのキーボードの中に2つの異なる配列のテンキーを併置していることになり、まあどちらか好きな配列を選べということなのでしょう。
ただ、この異なる配列のテンキーが併存するという状況は、特に目の不自由な方にとっては実に厄介な問題です。 楽器に例えれば、ド・レ・ミ・ファと弾いたつもりがレ・ミ・ファ・ソあるいはシ・ド・レ・ミと音がでるようなものです。 そんな変則的な鍵配置の楽器に瞬時に対応するのはまず不可能でしょう。 ああ、そういえば鍵盤楽器、特にチェンバロやオルガンといったバロック時代の鍵盤楽器では ショートオクターブ鍵盤 といって最低音域の鍵が独特な配置になっているものがあります (←リンク先に画像あり)。 これも慣れるのに時間がかかりますねえ。
でもテンキーにしろ楽器の鍵盤にしろ、規則性を重視する入力装置は、可能な限り配列を統一すべきなのではないでしょうか。 テンキーの場合はプッシュホンに始まり携帯電話の急速な普及で勢いに乗ったCCITT陣営とウインドウズ95以降怒濤の勢いで打って出たPCのISO陣営の醜い意地の張り合いで1方式にまとまらなかった、ということなのでしょう。 オーディオ機器のリモコンの操作ボタンも各社で配列がバラバラでしたが、こういうのも本当は統一すべきですよね。
文句を言いついでに、郵便局の現金自動預け払い機、アレもなんとかなりませんかねェ? 送金しようとすると払込用紙にビッシリ文字を書かせた上で、結局数字が読み取れずに再入力させたり手間がかかって仕方がありません。 銀行から送金する時の5倍は時間がかかります! ヒマなお役人様の考えることは全く理解できません。 しかもタッチ画面のセンサー感度調整がいい加減な機械が多く、画面から3センチも指が離れているのに感知したり、突き指するかと思うくらい強く押さないと感知しなかったり、もう無茶苦茶です。 民営化に当たっては、これまで考えてもみなかった苦情処理窓口というものをきちんと設けて有能な職員を (もちろん民間からヘッドハント、最高の人材を!) 配置しないと、大変なことになるゾ〜。 とにかく自分たちの考える当たり前がことごとく世間の非常識なんだからな〜。
ISO 配列テンキー
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7 8 9
4 5 6
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CCITT 配列テンキー
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1 2 3
4 5 6
7 8 9
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PC・電卓のテンキー配列はISO (国際標準化機構) 規格、電話のはCCITT (国際電信電話諮問委員会) 規格なんだそうです。 どちらも日本だけのローカル規格ということではなく世界規格なのですが、0 (ゼロ) の親和性という観点からは 「0の次に1が来るISO規格」 の方が理に適っていると思います。 0は10ではないのですから9の次に0を置くよりは0の次に1を置く方が正しい訳です。
カレンダーの曜日配列についても同様の疑問が生じます。 左から右に7つの曜日を並べるカレンダーで一番左を日曜から始めるのか、それとも月曜から始めるのかという問題です。 私は月曜から始める派ですが、日曜から始まるカレンダーもたくさんあります。
PCのテンキーに関して言えば、QWERTY列の一つ上に左右に並ぶ数字キーは左端が1…右端が9・0となっており、0が9と親和性を持つという観点からはCCITT方式と言えなくもありません。一つのキーボードの中に2つの異なる配列のテンキーを併置していることになり、まあどちらか好きな配列を選べということなのでしょう。
ただ、この異なる配列のテンキーが併存するという状況は、特に目の不自由な方にとっては実に厄介な問題です。 楽器に例えれば、ド・レ・ミ・ファと弾いたつもりがレ・ミ・ファ・ソあるいはシ・ド・レ・ミと音がでるようなものです。 そんな変則的な鍵配置の楽器に瞬時に対応するのはまず不可能でしょう。 ああ、そういえば鍵盤楽器、特にチェンバロやオルガンといったバロック時代の鍵盤楽器では ショートオクターブ鍵盤 といって最低音域の鍵が独特な配置になっているものがあります (←リンク先に画像あり)。 これも慣れるのに時間がかかりますねえ。
でもテンキーにしろ楽器の鍵盤にしろ、規則性を重視する入力装置は、可能な限り配列を統一すべきなのではないでしょうか。 テンキーの場合はプッシュホンに始まり携帯電話の急速な普及で勢いに乗ったCCITT陣営とウインドウズ95以降怒濤の勢いで打って出たPCのISO陣営の醜い意地の張り合いで1方式にまとまらなかった、ということなのでしょう。 オーディオ機器のリモコンの操作ボタンも各社で配列がバラバラでしたが、こういうのも本当は統一すべきですよね。
文句を言いついでに、郵便局の現金自動預け払い機、アレもなんとかなりませんかねェ? 送金しようとすると払込用紙にビッシリ文字を書かせた上で、結局数字が読み取れずに再入力させたり手間がかかって仕方がありません。 銀行から送金する時の5倍は時間がかかります! ヒマなお役人様の考えることは全く理解できません。 しかもタッチ画面のセンサー感度調整がいい加減な機械が多く、画面から3センチも指が離れているのに感知したり、突き指するかと思うくらい強く押さないと感知しなかったり、もう無茶苦茶です。 民営化に当たっては、これまで考えてもみなかった苦情処理窓口というものをきちんと設けて有能な職員を (もちろん民間からヘッドハント、最高の人材を!) 配置しないと、大変なことになるゾ〜。 とにかく自分たちの考える当たり前がことごとく世間の非常識なんだからな〜。