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韓国のTHAAD配備地、ロッテ系ゴルフ場に 自治体などに説明
【ソウル=名村隆寛】韓国国防省は30日、北朝鮮のミサイルに対処する米軍の最新鋭迎撃システム「高高度防衛ミサイル(THAAD)」の配備先として、南部の慶尚北道(キョサンプクト)星州(ソンジュ)郡にあるゴルフ場が最適との結論を出し、関係自治体や国会に説明した。聯合ニュースなどが報じた。
新たな配備先は大手財閥、ロッテグループ系列の商社が経営するゴルフ場。海抜680メートルで、7月に発表された当初の候補地である砲兵部隊の敷地よりも約300メートル高く、レーダーの電磁波による健康への影響も少ないという。
韓国政府は土地の取得に向け、今後、ロッテと交渉を進めるが、ゴルフ場へのTHAAD配備をめぐっては、星州郡と隣接しレーダーが向く金泉(キムチョン)市の住民らが反対している。
韓国国防省は7月、星州郡の韓国軍基地への配備を発表したが、付近住民らの反対に遭い、在韓米軍とともに再検討していた。米韓は、遅くとも来年末までにTHAADの配備と運用を実現させる方針だ。