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【ノーベル賞】
3日から発表、日本人3年連続なるか 医学・生理学など有力候補めじろ押し
■平和賞(7日)
【ロンドン=岡部伸】7日に発表されるノーベル平和賞についてノルウェーのオスロ国際平和研究所が1日までに、受賞者予想を発表し、1位にはロシアの人権活動家、スベトラーナ・ガヌシュキナさん(74)をあげた。人権団体「メモリアル」の創設に関わり、チェチェン紛争などで難民支援に努めた。
2月時点の予想では、米政府による個人情報収集を暴露した米中央情報局(CIA)の元職員、エドワード・スノーデン氏が1位だったが、5位に後退した。
2位にはコロンビア和平合意を実現したサントス大統領と左翼ゲリラ、コロンビア革命軍(FARC)のロンドニョ最高司令官。3位にはイラン核合意の交渉を担った米国のモニズ・エネルギー長官とイランのサレヒ副大統領兼原子力庁長官。4位には内戦が続くシリアで負傷者らの救助活動にあたる市民組織「シリア民間防衛隊」をあげた。
■経済学賞(10日)
ノーベル経済学賞は、近年の傾向通り、個人や企業の「最適化行動(制約下で最も合理的な行動を取ろうとすること)」をベースに経済を分析する米国主流派の流れをくむ経済学者の受賞が有力とみられる。もっとも、最近は分野の細分化が進み、正確な受賞者予想は難しくなっている。
日本人で最も有力視されるのは、やはり主流派の考え方を基礎に議論を展開している米プリンストン大の清滝信宏教授だ。最近、経済学賞の候補として必ず名前が挙がる“常連”となっている。