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自宅に82歳母親のミイラ化遺体 43歳の男逮捕
母親の遺体を約9カ月間自宅に放置したとして、警視庁大井署は3日、死体遺棄の容疑で、東京都品川区大井の無職、上野貴光容疑者(43)を逮捕した。「葬儀代を支払うカネがなかった」などと話し、容疑を認めている。
逮捕容疑は、今年1月ごろに自宅アパートの一室で、同居していた母親のエツ子さん=当時(82)=が死亡したことを知りながら放置したとしている。遺体はミイラ化しており、床に敷いた布団の上に横向きに倒れていた。同署は司法解剖して死因を調べる。
同署によると、上野容疑者は当時、エツ子さんと2人で暮らしていたといい、調べに対し、「アルバイト先から帰ったら、母親が冷たくなっていた」などと話しているという。エツ子さんが死亡した後も、同じ部屋のロフトで寝泊まりしていたとみられる。
上野容疑者は自宅の家賃を滞納しており、3日午後、東京地裁の執行官が立ち退きの強制執行に訪れた際、「母親が死んでいる」と打ち明けた。