大西元博
2016年10月8日14時07分
世の中では人と比較されることはたくさんあります。私が人との差を初めて強く感じたのは、中学1年生の時。AKB48に入ったのがきっかけです。
私は目立つのが大好きで、クラスでもいつも友達の輪の中心にいました。だけど、AKB48では、同世代のメンバーが、私よりも先にどんどん人気が出て、公演の立ち位置でも差をつけられて、嫉妬とかひがみとかの感情を覚えました。若かったこともあり、悔しい気持ちを隠せず、センターのあっちゃん(前田敦子)が心配して歩み寄ってくれても、私は常に跳ね返していました。「恵まれている君には私の気持ちはわからないよ」と思っていました。
それでも、しばらくすると、自分の誤りに気がつきました。私も少しずつ前のポジションに立つ機会が増えると、最前列にいるメンバーの気持ちがわかるようになりました。前に出れば出るほど、注目される一方で、「なんであの子が」と厳しい評価にもさらされます。「前に立つのがいやだ」とあっちゃんが言うと、以前は「どうして?」と疑問に感じていましたが、その気持ちがわかりました。
握手会の列、プレゼントの量、…
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