阿蘇山噴火 熊本県と阿蘇市が農業被害の調査へ

阿蘇山噴火 熊本県と阿蘇市が農業被害の調査へ
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熊本県の阿蘇山で発生した爆発的な噴火で、広い範囲で火山灰が降った阿蘇市では農業用ハウスなどに被害が出ていて、熊本県と阿蘇市は農業被害の調査を進め、必要な支援を行う方針です。
8日未明に阿蘇中岳第一火口で発生した爆発的な噴火では、火口から北東の8キロほどに位置する阿蘇市中心部にも広い範囲で火山灰が積もったほか、数センチ程度の火山れきが飛んでいるのが確認されました。
阿蘇市によりますと、この影響で、トマトなどを栽培する農業用ハウスに火山れきが当たって屋根に穴があくなどの被害が70棟以上で確認されたということです。
また、イチゴ農家の全体の25%で畑に火山灰が堆積し、土壌が酸性化するおそれがあるということで、今後、石灰をまくなどの対策が必要となるケースもあるとしています。
このほか、農家の間からは、来月まで収穫が続くトマトの農業用ハウスの屋根に火山灰が積もり、ハウスの中に十分に日光が入らず、今後の生育を心配する声も出ているということです。
一方、コメについては、主力のコシヒカリはすでに収穫を終えているほか、これから刈り入れを迎える一部の品種についても、火山灰による大きな被害は確認されていないということです。
熊本県と阿蘇市は、今回の噴火による農業被害の調査を進め、必要な支援を行う方針です。