イエメン 反体制派の葬儀に空爆か 82人死亡

内戦が続く中東のイエメンで、反体制派が葬儀のために集まっていたところ、空爆と見られる攻撃を受け、反体制派は82人が死亡、500人以上がけがをしたと主張しています。
イエメンでは、首都サヌアを掌握した反体制派とハディ政権が激しい戦闘を続け、政権側を支援するサウジアラビアなど、アラブ諸国の連合軍が反体制派に対する空爆を続けています。
首都サヌアで8日、反体制派幹部の親族の葬儀が行われ、多くの人が集まっていたところ、空爆と見られる攻撃を受けました。
現地からの映像では大きな建物が全壊し焼け焦げていて、反体制派はこれまでに82人が死亡、534人がけがをしたと主張しています。
また、現地で活動しているNGO「国境なき医師団」は、400人を超えるけが人を手当てしたということですが、今回の攻撃について詳しいことはわかっていません。
イエメンでは政権側と反体制派による和平協議がことし8月に中断したあと、戦闘が激しくなっていて、国連の特使が停戦や和平協議の再開を目指し、双方と交渉を続けています。