視力、聴力、味覚など感覚機能も加齢とともに低下していきます。
機能低下による発生の障害の程度は個人によって全く異なります。

視力低下。

白内障   老化により光の通り道である水晶体が白く混濁し、視力が低下します。
光をまぶしく感じるといった症状が出ます。

緑内障   眼内の圧力(眼圧)が上昇することで視神経が障害され、視力の低下、視野が狭くなります。

糖尿病性網膜症   糖尿病による合併症で、網膜の微小血管が障害されることにより、視力の低下が起きます。

加齢黄班変性症   網膜の中心にあり、黄斑と呼ばれる部分が加齢によって障害される。
視力低下のほか、物が歪んで見えるといった症状が出ます。

聴力低下。

伝音性難聴   外耳から中耳までの伝音器官(音を振動として伝わる部分)に障害があるもの。

感観音性難聴   内耳(音の振動を電気的な信号に変換して神経へ伝える部分)に障害があるもの。
老人性難聴はこのタイプで、一般的に高音域から聞こえにくくなります。

混合性難聴   伝音性難聴と感音性難聴の両方の原因があるものです。

ちなみに介護職の試験によく出るのは、老人性難聴は高音域、低音域のどちらから聞こえにくくなりますか?
という問題が出ます。
私が勉強した頃は、感音性難聴は補聴器をしても聞こえないと覚えた記憶がありますが、医学は日進月歩で進歩してますので、今は感音性難聴でも補聴器で聞こえる事があるそうです。

味覚障害。

加齢、薬剤の副作用、口腔内の乾燥等で味覚が低下し、塩分や糖分などの味を感じにくくなります。
普通の味付けをしても、美味しくないと言われるのはこの為です。
しっかりとした、濃い味付けをしてあげられると食欲が出てこられる場合があります。
ただ、塩分制限、糖分制限のある方には注意が必要です。

どっちにしても、味覚障害の為食べ物の好みが変わってこられます。
嫌なものを出しても食べられません、じゃまくさいけどそこは本人に何が食べたいか聞いて、それを出すのが本人も食べられるし、それがいいと思います。
私は、これを実行してます。

いつも同じ事を書いてますが、上記の症状が出れば病院受診を是非早めにして下さい。