こんばんは、Ryoです。
電通新入社員が過労自殺した件、かなり話題になっていますね。
日本人の働き方や労働環境のブラックさがより一層取り上げられるようになりましたが、人が死なないと問題にならない(実際は改善なく徐々に忘れられてくと思う)なんてどうかしてますよね。
この女性が過労死認定された10月7日、同じタイミングで政府が「過労死白書」というものを閣議決定しました。
「過労死白書」なにかがおかしい
正式名は「過労死等防止対策白書」。厚生労働省が今後毎年まとめ、過労死や過労自殺の原因や対策、実態の調査結果などが書かれているとのこと。白書の内容について様々なニュースサイトに書かれていたものをまとめてみました。
- 「過労死ライン」は月の残業80時間
- 長時間労働の改善が課題
- 長時間労働が健康に及ぼす影響の調査を始めた
- 相談窓口や啓発活動の増加で過労死を減らしたい
「ん?なんかおかしくない?」
そもそも過労死のラインが80時間って考えているのも問題だし、長時間労働の改善が課題なんて今更すぎる。それに相談できる場所の増加って着眼点が完全に間違ってる。
これは僕の完全な予想ですが、毎年この白書がまとめられても「今年の過労自殺者はこれだけでした」「やっぱり長時間労働の改善が必要」「早く相談窓口を増やす必要がある」的な内容にしからならなさそうな気がします。
この問題に限らずですが、政府に環境を変えてもらうのを待つより、自分で動いた方が何十年も早く効果が得られそうですね。
ドイツの働き方と労働環境について
このニュース以降Twitterでは、様々な国の働き方に関するツイートを見かけるようになりました。何カ国か見ましたが、僕がよく目にしたのはドイツ。ヨーロッパといえば、長期休暇、いわゆるバカンスが有名ですね。僕がここ数日見たドイツの働き方について整理してみました。
- 最低24日間の有給休暇取得を法律で義務付けている
- 4週間続けててバカンスを取ることも珍しくない
- 病欠は有休とは別。診断書があれば最大6週間休暇が取れ、給料もしっかり出る
- 休暇が取れない=上司の管理が悪い
- フレックス労働が一般的
- 退社後はプライベートの時間。飲み会などはない。
- 仕事を定時にしっかり終わらせることが評価される
「どうやら僕は生まれる国を間違えたようだ」
いま僕が働いている商社では、何一つ実現できてないですね。かろうじて出来そうなのが「仕事を定時に終わらせる」ですが、たまーにこれをやると「何でみんながまだ仕事してるのにお前だけ帰るんだ」って結構はっきり上司から言われますね。
決して自分を責めない、そして環境を変える
この女性は電通という超大企業に入社して、夢や希望に満ち溢れていたと思います。でも実際は自殺してしまうレベルの長時間労働。そして彼女のSNSには、労働環境への不満も書かれていたようです。
僕がここで言いたいのは、こういった状況に陥った時、決して自分を責めてはいけない、自己嫌悪になってはいけないということ。まだ社会人になりたての新入社員が仕事のことで自分を責める必要なんてないんですよ。
そしてこんな場所ではやっていけない、辞めたいと思ったら、すぐにその場所から離れてもいいと思います。それを「逃げ」という人がいるかもしれませんが、別に逃げたっていいじゃないですか、自分の人生なんですもの。一つの場所に拘束されることなんてない。ドイツのような国もあるんですから、いま自分がいるところでずっと生きていかなくたっていいんです。