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ガンダムビルドファイターズ3rd LieSING〜Ariane of crisis〜 作者:紅 利亜
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第1話

第7回ガンプラ選手権世界大会でイオリ・セイ、レイジのふたりが栄光の瞬間を飾ってから約13年後、全日本ガンプラ選手権全国大会でトライファイターズの3人カミキ・セカイ、ホシノ・フミナ、コウサカ・ユウマが優勝してから約6年近くの年月がたった…
そして!!第13回ガンプラ選手権世界大会の道が!!今、始まる!!

ーアリアン王国にてー
「フフフ…13年前、どっかの使えぬ部下が起こしてくれた基本世界での事件…そしてマヌケなバカ王子の娘が引き起こしてくれた五年前の事件…これは使える…!!基本世界さえ牛耳れば…フハハハハハハ!!」

ー全日本ガンプラ選手権全国大会 決勝ー
「さて!!始まりました!!全日本ガンプラ選手権全国大会、決勝!!さぁ世界大会の切符を手にするのは私立轟楼学園の『白雷はくらい』シラツキ・タカトか!もしくは都立高苑高校の『赫眼せきがん』ニシキノ・キリリ!!一体どちらなのか!さぁバトルスタートです!!」

Beginingビギニング Purahusukiプラフスキー particleパーティカル dispersalディスパーサル.
FieldIフィールドワン "spaceスペース".
Pleaseプリーズ setセット yourユーァ GunPlaガンプラ.
始まった。熱いガンプラバトルの始まりだ。プラフスキー粒子が青く光り、なんとも言えない神秘的な気持ちになる。
「シラツキ・タカト!!ガンダムエクシアヴァイスリッター出撃する!!」
「ニシキノ・キリリ!!ストライクマキーダム出ます!!」
射出された瞬間、禍々しい光の束がこちらめがけて飛んできた。相手が序盤からドラグーンを飛ばしてきたのだ。しかしこれは読めていた。難なくかわせる。近づいてきても破壊はしない。攻撃を受け流すだけだ。本体はまだカメラに写ってない内にバックパックのヴァイスブースターを切り離し敵の位置を補足させる。このままバックパックで敵を倒す戦法だ。
だが、少し違和感を感じた。瞬時にドラグーンを確認する。たったの四機しかない。やはり、相手もこちらの戦術を読んでいたようだ。さすが決勝戦まで勝ち上がるだけはある。バックパックは残りのドラグーンに包囲され破壊されてしまったようだ。仕方ない。こちらもドラグーンを破壊し、勝負に出よう。エクシアヴァイスリッターの持っている槍を二槍として構えた。ストライクマキーダムもこちらの意思に気づき、ビームサーベルを抜きドラグーンをしまった。相手も勝負に出るというわけか。
勝負は一瞬。双方、息を整える。静寂な時が数秒流れた。そして全バーニアをフル稼働させる。相手も合わせてくる。こちらが少し出遅れたか。このままでは負ける。そう思ってたら勝手に手が動いていた。次の瞬間ストライクマキーダムのビームサーベルは弾かれてた。
エクシアヴァイスリッターの右手の槍がストライクマキーダムの顔と胴体を貫く。ストライクマキーダムのビームサーベルはエクシアヴァイスリッターの左肩と顔の部分を突き刺した。
Battleバトル Endedエンデッド
バトル終了の合図、今まで静寂だった会場は熱狂的な歓声で盛り上がる。
「せっ世界大会の切符を手に入れたのは!!私立轟楼学園!!『白雷はくらい』のシラツキ!!シラツキ・カズマです!!」
やっとだ。長年見てきた夢の切符がやっと手に入った。勝ち方はどうであれ勝利は僕を酔わせた。とめどなくこみ上げてくる歓喜を抑えながら相手選手に礼を言いに行く。これが僕の騎士道、そして死んだお爺様が教えてくれた最後の教え、師匠が教えてくれた最初の教えでもある。
「ありがとうございました。また再戦お願いします。」
「あっ!!シラツキくん!!ありがとう!!今回は負けちゃったけど、次回は必ず僕が勝つよ!!またガンプラバトルやろうね!!」
さすが決勝戦まで勝ち上がった男、負けても泣きはせずあんなにもポジティブでいられるとは…アイツも見習って欲しいものだ。観客席で足を投げ出し帽子を深くかぶっていじけてやがる。気が合わない嫌な野郎だ。
「おい、何そこでイジけてんだ?」
「イジけてねぇよ、おめでとう世界大会進出。せいぜい初戦で負けないようにな。」
「2回戦のランダムマッチでルール違反で退場した奴に言われたくない。」
「てっめぇ!!それ言うのか!ほんとに嫌味なヤツ!!」
「負け犬の遠吠えとして聞き流すよ、アカツキ」
「勝手にしやがれ、シラツキのお坊ちゃん」
こいつはアカツキ・リュウマ。俺の従兄弟だ。
「こらこら二人共、喧嘩はよくないよ」
「師匠!!」「師匠!!」
チッこいつとハモるなんて。
この人は僕達の師匠、その昔ガンプラ心形流と同じく名を馳せたガンプラ造型流派の一つガンプラ思形流しけいりゅうの創設者であり僕達の祖父、別名『紅い鳥』カナシマ・リアトの一番弟子である、ユリバシ ランタである。
「シラツキ、優勝おめでとう!いやぁ短い試合だったけど実にいい試合だったよ。けどねバックパックで敵を倒そうとする戦法は世界大会ではリスクが高いから抑えようね…」
やっぱり師匠の目は誤魔化せなかったようだ…
「あっあとさ最後の一騎打ちの時の腕を少し捻って武器に回転をもたせたアレって教えたっけ?」
「いや、まだ教えて貰ってないですよ…?」
「そうか…いや、そんなまさかね…まぁいいや、そ〜れにしても!!アカツキ!お前はなんで制限ランダムマッチで、制限内容を確認しとかないんだ!あの師匠ですらそんなことしなかったぞ!聞いてんのか!」
「へいへーい聞いてますよー。ジジイは関係ねぇだろ。ジジイはジジイ、俺は俺。尊敬はしてても戦い方まで一緒にするつもりはねぇよ。」
「てんめぇなぁ!!年上には敬語を使えと何度教えたことか…!!あと師匠をそんなふうに言うとはなぁ!分かってるんだろうなぁ!!おいコラ!!逃げるな!」
また始まった…
「まーた喧嘩してるの?」
彼女は幼馴染みのカナシマ・モモカ。僕達が生まれた時に祖父が孤児院から養子として引き取った娘だ。彼女は…
「モモカちゅわぁぁん!!師匠がまたいじめるよぉぉ!!抱きしめさせてぇぇぇ!!癒しをぉぉ!!」
「いじめてないだろうが!それにモモカちゃんにセクハラをするな!!まったく…誰に似たんだか…」
「ラン先生〜大丈夫ですよ。もうシメたんで。」
…元ヤンキーである。ゴフッ!
「シラツキィ?アンタ今あたしのことヤンキーとか思ってないでしょうね?」
地獄耳(?)でもある…
「まぁ全員揃ったし…帰るか!!」
「お前が仕切んなよ、アカツキ!お前は帰ったらみっちり稽古だからな!」
「よっしゃ!今度こそ本気出してくれよ!師匠!!」
「ラン先生が本気出したら、アンタなんか勝てるわけないでしょ。」
「モモカちゃぁん、言うことがキツイよぉ…」
はぁ…自分勝手な人達だ。
この先この四人がいて本当に良かったと思うのはまだ先のお話。僕達はまだ知らなかった。自分達の世界が自分達のものではなかったことに。ほんの小さな異変が世界を襲うことに。
「おーいシラツキ。何ボーッとしてんだ〜さっき帰っちまうぞぉ〜。」
「うるさい。僕はなぁ、勝利の余韻に浸ってたんだよ。」
「この嫌味な野郎め!!そんなに勝ったことが嬉しいか!」
「嬉しいね。2回戦で負けるやつに自慢できるからね。」
「おめぇ!」
「やめなさい?じゃないとね?」
「すみませんでした…」
「帰ったら師匠の腕によりをかけた特製ラーメンだ!よろこべぇ〜」
「どうせ、インスタントでしょ。」
「ウッ…モモカちゃん…」

-アリアン世界にて-
「みーつけた…」

〈 続く〉
はじめまして〜紅 利亜と申します( ᐛ )و。約十年ぶりの小説なのでかなり緊張して初っ端から行き詰まりを感じてます…。まぁ文章が少し稚拙かなと思うところがあるかもしれませんがそういうご指摘はお手柔らかにお願いします…(。ŏ﹏ŏ)。
第2話もバトル、ギャグてんこ盛りに……出来たらするのでよろしくお願いします…。

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