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【東京】

稲城「自転車のまち」目指す 五輪・ロードレースコースほぼ確実 

起伏に富む稲城市内の道路はサイクリストに人気=稲城市で

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 二〇二〇年東京五輪・パラリンピックを契機に、稲城市が「自転車のまち」を掲げて観光振興に乗り出す。自転車のロードレース競技のコースが市内を通ることがほぼ確実で、市は「五輪のレガシー(遺産)を生かしてサイクリストを呼び込みたい」としている。 (栗原淳)

 五輪のロードレースは公道などをコースとし、男子が二百キロ以上、女子が百キロ以上の長距離を走ってタイムを競う自転車版のマラソン。東京五輪の招致段階で招致委員会と都が準備した会場図では、稲城、多摩両市の丘陵地を抜け、多摩川対岸の府中市の市街地などを走る周回コースが含まれている。

 稲城市の都道「南多摩尾根幹線」など道幅が広く、アップダウンのある道路はサイクリストに人気のスポットで、週末になると列をなして疾走する姿が見られる。

 市はこの春に策定した観光基本計画で「自転車のまちづくり」を掲げた。高橋勝浩市長は、JR南武線南多摩駅近くに「サイクル・カフェ」を開業する構想を明らかにしており、シャワー室や喫茶店などを備え、地元の名産品や観光情報を紹介するサイクリストの拠点施設とする考えだ。市長は「東京五輪の開会の前にはオープンしたい」と積極的で、五輪を記念したモニュメントの設置も検討しているという。

 五輪ロードレースのスタートとゴール地点は皇居に決まったが、コースは未定。都オリンピック・パラリンピック準備局は「決定までには時間がかかるが、招致段階のルートから大きくずれることはなく、微調整にとどまる」としている。

 

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