今は再出発がどうとか次や未来のことを考える時期ではなく、まずは自分を見つめ直すこと、そして自分の反省点を炙り出して、もう一度ゆっくり立ち止まって、反省すべきを反省して、改めるべきを改めるときだと考えています。

そんな時には皆さんが送ってくれる沢山の応援メッセージはもちろんとても力になります。助けになります!感謝しています。
そして、それ以上に自分の身になるのは、今の僕に対して「感情論」ではなく、冷静に「批判分析」してくれる方ではないかと思います。

この中間、多くの僕に関する記事を目にしましたが、未だに「透析患者を殺せと言っている長谷川」とか言い続けている人たちは、もうここに来ては無視するしかありません。そういう人たちは僕を中傷したいだけです。ほっとくしかない。文章中に何度も「そうじゃない」と注釈まで打って、それでも揚げ足を取ってる人には、そのままやらせておけばいいだけのこと。

ですが、中には本当に為になる、僕自身がうなってしまうような記事があります。

特に、一番大きく頷き、驚くほどに的を射ているなぁ…と感じたのが、ファイナンシャルプランナーでシェアーズカフェ・オンラインの編集長をされてらっしゃる中嶋よしふみさんが書かれたこちらの分析記事です。

元フジテレビアナウンサー・長谷川豊氏の炎上と番組降板を招いた3つの勘違い。

読んでいただいて分かる通り、全く僕の擁護記事ではありません。しかし、とにかく感情論ではなく、冷静に僕の降板劇を分析してくれています。僕の文章もちゃんと読み取った上で書かれていて、一定の理解を示す部分はそれも書いてくれています。

詳しくはぜひ読んでいただきたいのですが、何よりこの「3つの勘違い」があまりにも的を射ていて、僕はこの中嶋さんの文章を、今まですでに10回くらい読み直しています。一つの反論もありません。特に

「長谷川豊氏はブログジャンキーだったのではないか」

という指摘は、まさに言い得て妙。これは僕も、実感として納得できる部分が多いのです。

僕は以前勤めていた会社を辞める時に、あまりにも事実と違う内容を大きく流布され、子供たちの未来のためにもこのままではいけない、と考えました。
しかし、大手のマスメディアを敵に回して、僕を取り上げてくれるような媒体はもちろん皆無でした。
僕の発信手段はあの段階で、個人メディアであった「ブログ」しかありませんでした。

そのブログで、僕は名誉を回復できました。

幸い、報じられている内容がウソであることを証明できる、個人的なメールも残っていましたので、それをPDFファイルでアップしてから、完全に流れが変わりました。
僕を支えてれる嫁さんの名誉も、子供たちの名誉も、大切な両親の名誉も、全部を取り戻し、キー局の影響力の及ばない、大阪の準キー局やMXテレビにて、次々レギュラーを頂けたときの感動は、今でも忘れられません。

しかし、中嶋よしふみさんの指摘されるように、僕はどこまでもその「ブログ」というツールを「無責任な個人メディア」だと捉えていた部分があります。これもまたご指摘の通りで、8割くらいの力で、どんどん発信して、間違いがあったのなら、その時に訂正しとこう、という気持ちで発信を続けていたことは間違いない事実でした。

これは、ひょっとすると、法律的には一定の間違いではないのかもしれません。
表現の自由の範囲でもあるのかもしれません。
僕のブログを転載してくれていたBLOGOSなどからも、別にお金をもらっていたわけではありませんし、僕は自由で少し過激なことも言う場所と捉えていました。

事実、僕はフジテレビ時代から含めて17年以上アナウンサーをし、その大半が原稿も用意されない生放送でしたが…ただの1度も不適切な発言をしたことはありません。当然です。プロのアナウンサーですから。
連載も他の媒体でしていました。毎月14本の原稿を書いていました。そちらでも全く問題のある内容を書いたことはありません。当然です。連載である以上、お金をもらっていましたので、責任があると考えていたのです。



僕は、個人的なブログである『本気論・本音論』というブログに、あまりに多くのPVが来ることに、とても気持ちよくなっていたのだと思います。
中嶋さんの指摘する「ブログジャンキー」だったのだと思うのです。

本来、あんなに尖った表現をする必要はありません。
尖った表現の方が確かにPVは伸びるのですが、そもそも、そんなに戦う必要自体がありませんでした。でも、どんどん反応が大きくなって、とても気持ちよくなっていたのでしょう。僕の表現や言葉はどんどんエスカレートしていっていました。

中嶋さんが指摘されるように「ブログとは本来、とても難しい表現媒体」であることは間違いないと思います。
それをあまりにも軽んじていたと言えるでしょう。文中の中川淳一郎さんが指摘されているように、炎上なら他の方が不快に思わないように気を使わなければいけない、そんな当初は当然のように思いやって考えていた部分すらもほったらかしのまま文章を書きなぐっていた気がします。




多くの誹謗中傷もありますが、今回の件で、こうして冷静に指摘して下さる方も大勢いらっしゃいます。
今の僕がすることは、一度ちゃんと立ち止まって冷静にそれを受け止めることです。
少なくとも、今まで綴ってきた

無礼な表現
他者を無用に陥れるような書き方
根拠の乏しい断言

等は、この時間を使って、これから整理していきたいと思っています。
言葉は、どんな時もとても大切なものです。まず、頭をしっかりとリセットすること。そして、自分と対峙して見つめ直すこと。

応援してくれる皆さん。
いつも本当にありがとうございます。
そして、厳しいご指摘をくれる皆さん、感謝しています。

一度ゆっくり立ち止まります!