父親に懲役3年の実刑判決
奈良県生駒市で今年4月、長男(当時2歳)と長女(3)を一緒にプラスチックケースに閉じ込めて長男を窒息死させたとして、監禁致死などの罪に問われた父親で会社員の井上祐介被告(40)の裁判員裁判で、奈良地裁は15日、懲役3年(求刑・懲役5年)を言い渡した。公判では過去に閉じ込めを約20回繰り返していたことが明らかになり、西川篤志裁判長は「同種行為を繰り返して抵抗感が失われていた。真の愛情に基づくものとは言いがたい」と非難した。
判決によると、井上被告は4月10日、長男幸也(ゆきや)ちゃんを自宅の収納ケース(奥行き35センチ、幅53センチ、高さ29センチ)にうつぶせに入れ、その上に長女を覆いかぶせて蓋(ふた)をし、ロックを掛けて約20分間放置。翌日、幸也ちゃんを窒息による低酸素脳症で死亡させた。長女は無事だった。
底におもちゃが残る状態で2人をケースに閉じ込めた行為について、西川裁判長は「身体拘束の程度が強度で、死の結果は容易に分かった」と述べ、死亡を予見できなかったとする弁護側の主張を退けた。弁護側が「しつけ」と主張した動機については、「おもちゃでガラス戸をたたくなどの行為をやめさせ、懲らしめようとした」とし、「おもちゃを取り上げるなど適切な手段があった」と指摘した。【塩路佳子】