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【首都スポ】

サッカー 早大GK小島亨介 世界で成長誓う

2016年10月7日 紙面から

大学生で唯一、U−19日本代表入りした早大ア式蹴球部のGK小島亨介。世界の舞台へ挑む=東京都西東京市の早大東伏見キャンパスで(斉藤直己撮影)

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 2年に1度のサッカー・U−19アジア選手権が13日から30日までバーレーンで行われる。来年韓国で開かれるU−20ワールドカップ(W杯)の予選を兼ねた重要な大会で、韓国をのぞく上位4カ国の中に入ると、同杯行きが決まる。2007年カナダ大会を最後に、4回続けて予選で敗れて同杯出場を逃している日本。“今度こそは”と強い思いを抱いて同選手権に臨む代表メンバー23人のうち、大学生で唯一選ばれた早大GK小島亨介(2年・名古屋U18)に意気込みを聞いた。 (取材・構成、関孝伸)

 −U−19日本代表チームのメンバーに無事に選出されました

 小島「代表の舞台で戦えるのは素直にうれしいですし、光栄なことと感じています。ちゃんと選ばれるかどうかといった部分の不安はありませんでした」

 −日本はU−20ワールドカップの出場権を4大会連続で逃しています

 「予選突破の難しさは過去の結果で証明されています。でも、自分たちは出場権を絶対に取るという思いでずっとやってきました。切符を獲得するだけではなくて、優勝してアジアを制覇するのが目標です」

 −予選敗退が続いている現状を小島選手はどのようにとらえていますか

 「国際大会で勝つためにはメンタル面がすごく大事になると思っています。これまでは、国を背負って戦うという気持ちの部分で、日本とほかの国との間に差があったのかなと感じています」

 −単純な技術面などでは、日本はアジアの他国を上回っています

 「そうなんです。本番で実力を出せれば勝てますし、だからこそ、実力を出し切るためのメンタルが一番重要になると思うんです。今のチームは海外遠征などの活動を毎月のように行ってきました(今年3月以降)。緊張感がある試合をこなしてきた中で、メンタル面も成長できていると自分的には実感しています」

 −自身のレギュラー争いに関してはどのように考えていますか

 「キーパーのポジションはひとつしかないわけですけど、自分が試合に出るつもりでやっています。自分の力でチームを勝たせたいと思っています」

 −どういうプレーでチームに貢献したいですか

 「自分の強みはシュートストップです。今年に入って、相手のシュートを止めることができる範囲が広がってきた実感があります。試合中には苦しい時間が絶対にあるので、ピンチの場面でしっかりと止めて、その流れを変えたいと考えています」

 −大学生選手は1人だけです

 「大学サッカー界を代表している自覚はあります。大学サッカーの質の高さを見せたいと思っています」

 −早大ではポジションをまだ確保できていません。1年生だった去年はリーグ戦にまったく出られず、今年は6月に2試合出場しただけにとどまっています

 「選手は試合経験を重ねることで、自信をつけて成長していくものだと思います。だから、試合に出られなかった去年は悩みました。でも、今年は違います。去年は“自分の成長”のことを強く意識していましたけど、今年は自分に加えて“チームの成長”のことも考えられるようになりました。チームが成長するために自分に何ができるのかも考えながら、去年よりも前向きにやれています。ネガティブな感覚はありません。今年はリーグ戦2試合に出させてもらっていますし、試合に出場できる力はついてきたととらえています。チームの勝利のために尽くしていくだけという気持ちでやっています」

 −現在はU−19アジア選手権に集中していると思いますが、帰ってきた後の早大での抱負も最後に聞かせてください

 「今までは早稲田を離れることが多くて難しかったりもしましたけど、早稲田でもポジションをつかむ自信を持っています。『こいつ、変わったな』と思われるような成長した姿で帰ってきたいと思います。帰国後はポジションをつかみます」

    ◇

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