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【プロ野球】

菅野が体調不良?先発回避が確実 あすからCSなのに巨人緊急事態

2016年10月7日 紙面から

練習中に村田コーチと話す巨人・高橋監督(左)=東京ドームで(河口貞史撮影)

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 エースに異変だ。巨人の菅野智之投手(26)が6日の東京ドームでの全体練習に姿を見せることなく“欠席”。体調不良とみられる。本拠地にDeNAを迎えるクライマックスシリーズ(CS)ファーストステージで、大事な初戦(8日)の先発を回避する可能性が高くなった。

 練習開始の午後1時。東京ドームに背番号19の姿がない。遅れて到着した菅野はグラウンドに足を踏み入れることなく「僕からは何もないです」と短い言葉を残して、再び駐車場に消えた。滞在時間は約10分。通常ならブルペンに入る登板2日前にエースがチーム練習を回避する緊急事態だ。

 高橋監督は「調整は本人に任せている」と答えるにとどめ、「(先発の公表を)する必要がないなら、しない。ルールの中でやりたいと思います」と断言。セ・リーグのCSでは予告先発がないことを踏まえ、心理戦もにおわせた。

 DeNAに対する陽動作戦か…。ただ、防御率と最多奪三振の2冠を取った大黒柱が、あえて調整を変える必要はない。周囲との接触を避けるような不自然な動きから懸念されるのは、体調不良だ。

 感染の危険性があると考えれば、首脳陣もチームメートもグラウンドにいるウオーミングアップ中に報告に現れたことも納得できる。

 いずれにせよ、菅野は出場選手登録を抹消することはないが、CS初戦登板は回避が確実。それを物語るように投手陣の調整にも動きがあった。当初は第2戦の先発が予想されていたマイコラスがブルペン入り。「もしも(菅野が)体調が悪いなら温かいチキンスープを飲んで、早く治してほしい」と米国での一般的な風邪対策のレシピを薦め、自らは繰り上げの初戦先発に備えた。

 もちろん、菅野の状態がどうであれ、手の内を明かす必要はない。尾花投手コーチは「ノーコメント」と回答を避け、村田ヘッドコーチも「みんなも何も言うてないでしょ」と『かん口令』が敷かれたことを示唆した。3日には、緩慢な態度が原因で正二塁手のクルーズが2軍降格。由伸巨人の喧騒が収まりそうにない。 (井上学)

 

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