宮城県知事 選手村の宿泊施設に仮設住宅の再利用提案へ

宮城県知事 選手村の宿泊施設に仮設住宅の再利用提案へ
k10010722341_201610080616_201610080629.mp4
東京オリンピック・パラリンピックのボートなどの競技会場をめぐり、宮城県の村井知事は来週、東京都の小池知事と会談し、宮城県内に変更するという都の調査チームの提案を歓迎するとともに、選手村の宿泊施設として、東日本大震災で被災した人たちが退去したあとの仮設住宅を再利用する案を示すことにしています。
4年後のオリンピック・パラリンピックのボートとカヌーの競技会場をめぐっては先月、東京都の調査チームが、東京都内から宮城県登米市にあるボート場などに変更することを小池知事に提案しました。

これを受けて、宮城県の村井知事は来週12日に小池知事と会談し、提案を歓迎する意向を伝えることにしています。
そのうえで、選手村の宿泊施設として、震災で被災した人たちが退去したあとの仮設住宅を再利用する案を示すことにしています。

登米市内の仮設住宅には、隣接する南三陸町で被災した、およそ120世帯が入居していますが、県によりますと、全員が4年後までに退居する見通しで、改装して活用できるとしています。

また、村井知事は競技会場となったボート場を、その歴史を伝える遺産とし、毎年、全国高校総体の会場として利用する案も伝えることにしています。

村井知事は施設の再利用で費用を抑えることができ、復興の進む被災地の姿を世界に見てもらう機会にもなるとして、宮城県内での開催をアピールしたい考えです。