被害規模を曖昧にする裏には、国連を通じて海外向けに発表した数字が「意図的に低く見積もられているから」と平壌在住のデイリーNK内部情報筋は指摘する。
高位の官僚にもつながるこの情報筋によれば、「国連が発表した犠牲者の数は民間人のものだけだ。駐屯している兵士やその家族、他の地方からやってきた臨時労働者は含まれていない」という。
高さ15メートルの鉄砲水
当局は調査を通じて、被害状況の全容をある程度把握しているようだが、犠牲者全体の数については箝口令を敷いている。その理由は、中央の“ある指示”が被害拡大を招いたからだ。