蚊の触角にあり、人のにおいを感知する受容体をセンサーに組み込み、においに反応して動くロボットを開発したと東京大や神奈川科学技術アカデミーなどのチームが7日、発表した。
土砂崩れなどの災害現場で、においを頼りに不明者を探すロボットへの応用を目指している。竹内昌治・東大教授は「センサーの耐久性を高め、5~10年後をめどに実用化させたい」と話している。
チームは、蚊の触角にある嗅覚受容体が、細胞膜の表面でにおい成分を検知していることに着目。人の汗のにおいを感じる受容体を人工的に合成し、人工細胞膜に組み込んだ。