ボクシングの協栄ジムは7日正午、都内で会見を開き、元WBO世界バンタム級王者の亀田和毅(25)が所属選手になったことを発表した。
2013年12月、次男の大毅氏(27)が出場したWBA・IBF世界スーパーフライ級王座統一戦で、敗戦後も王座を保持した騒動により、亀田家は国内ライセンスを失効。和毅は海外で試合を続けていた。新たな所属先を見つけたことで、今後は日本ボクシングコミッション(JBC)に速やかにライセンスを申請し、国内復帰の道を模索する。
会見には金平桂一郎会長(50)と亀田プロモーション社長で長兄の興毅氏(29)が出席した。9月中旬に東日本ボクシング協会が和毅の移籍を容認する方針を決めたことから、両者が会談し、合意に至ったという。
金平会長は「このままにしておくのはもったいない、一刻も早くリングに上げてあげたいという話になった」と説明。
スーツ姿の興毅氏も「会長のほうから気にかけてくれて電話をいただいて、自分もびっくりした。13年12月から和毅は(日本で)試合をしていない。日本のボクシングファンの前で披露できることになって純粋にうれしく思う」と話した。
金平会長は亀田ジムが活動停止中のため、移籍ではなく「所属」であることを強調。亀田ジムの再興にも力を貸すことを約束した。
和毅は国内で試合ができない間、大物マネジャーのアル・ヘイモン氏(55)と契約。昨年9月、米国でWBA世界バンタム級王者のジェイミー・マクドネル(30=英国)と再戦したが、判定負けでリベンジに失敗した。次戦は今月中旬にメキシコで予定している。興毅氏によれば、国内復帰に「日本でできることになって素直にうれしい」と話しているという。
協栄ジムとはかつて興毅氏や大毅氏も所属したが、約1億円に上るファイトマネーの未払いをめぐって法廷闘争を繰り広げてケンカ別れした。のちに和解しており、2人は「私が言いたいのはこれも縁」(金平会長)、「いい話になってよかった」(興毅氏)と固い握手を交わし、わだかまり解消をアピールした。
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