【日本洗脳 工作の真実 WGIPの全貌に迫る】GHQ対日占領教育改革の中に“戦争の罪悪感”植えつける情報宣伝計画 (1/2ページ)

2015.06.16


厚木飛行場に着いたマッカーサー元帥 =1945年8月【拡大】

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 筆者は1980(昭和55)年3月から3年間、米国に留学し、GHQの(連合国軍総司令部)による、対日占領教育改革を実行した民間情報教育局(CIE)文書の研究に没頭した。筆写した史料は、段ボール10箱分を超えた。240万ページに及ぶ同文書は、ワシントン郊外にある国立公文書館別館に保存されていた。

 その中から、日本人に戦争についての罪悪感を植えつけるための情報宣伝計画「ウォー・ギルト・インフォメーション・プログラム」(WGIP)を発見し、拙著『検証戦後教育』(廣池学園出版部)と、『歴史の喪失』(総合法令出版)で詳述した。

 この史料を最初に発見したのは、戦後日本の著名な文芸評論家である江藤淳氏である。私が大学院に留学していたワシントン郊外のメリーランド州立大学に保管されていたプランゲ文庫(=米歴史学者、ゴードン・W・プランゲ氏が収集した、占領下の日本で検閲された出版物のコレクション)などの研究をともにし、整理作業を手伝った。

 その後、私はスタンフォード大学フーバー研究所に移り、GHQでマッカーサー元帥の政治顧問付補佐官を務めたジョン・エマーソン氏と頻繁に会話し、対日心理作戦に関する話を聞いた。

 2012年、私はライフワークである「占領教育史研究」という初心に戻る決意をした。大学で授業がない時は、WGIPの源流ともいうべき文書を研究した。

 

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