僕のまわりには、星野源のことが大好きな女性が多い。僕も好きだ。
しかし残念なことに、星野源が端緒となって深い音楽の泥沼まで飛び込む人は少ないように思う。もったいなぁ、と思う。
ということで、今回はポップス寄りの星野源からスタートして、邦楽ロックバンド、そして洋楽まで聞きつなげるルートを紹介しようと思う。
まぁ、要するに「星野源が好きな人におすすめの音楽」を紹介する記事というわけだ。
そういうことで、どうぞ。
星野源
星野源がマイケル・ジャクソンをはじめとするブラックミュージックに色濃く影響されていることは有名な話ですね。ブラックミュージックについては、とりあえず、黒人発祥の音楽(ブルース、ゴスペル、ソウル、ジャズ、ヒップホップなどなど)というくらいの認識で問題ありません。別に、音楽用語を解説する記事ではありませんので。
星野源は、彼なりのブラックミュージックを作ろうとしました。しかし、星野源は「黄色人種」。真の意味でのブラック・ミュージックはできない。そこで、星野源なりの、黄色人種のブラックミュージックを作ることにしたのです。
その結果生み出されたのが、名盤『YELLOW DANCER』(2015)というわけです。ブラックミュージックを、ふだん音楽を聞かない層にまで響くようなポップなものに仕立て上げてしまうセンスは本当にすごいと思います。
さて、ここから星野源が好きな人におすすめの音楽を紹介していきます。
LUCKY TAPES
まずは、上の曲を聞いてみましょう。
ーーーーね?星野源を感じませんか?
ブラック・ミュージック風のリズム、カッティング中心のギター、女性とハモル感じ。
お洒落で見た目のサブカル感が強いところも、星野源好きにおすすめできるポイントだと思う。
ちなみにこのバンド、サブカルな見た目に隠されてますが、演奏能力は超本物。とくにドラムのハイハットのハネ方が日本人離れしていると思う。
Suchomos
怖いくらいにノリにノッてるバンドですね。
まずは、上の曲を聞いてみましょう。
ーーーーね?星野源を感じませんか?
と言いたいところだけど、LUCKY TAPESよりは「星野源」が伝われないかもしれません。
SuchmosはLUCKY TAPESに比べるとベースの存在感が大きく、よりジャズやヒップホップ色が強い。とくに、このバンドはクラブシーンから派生したジャズ文化「アシッドジャズ」から色濃く影響を受けているため、ロックバンドだがDJがおり、クラブミュージックの血も通っているバンドだ。「え?これのどこが星野源に似てるの?」と思った人は、たぶんクラブミュージックっぽさが受け入れられなかったのだと思う。
でも、「GAGA」とか「Miree」とか聞けば、少し星野源感が伝わると思う。Youtubeになかったから貼れないけど。
僕はLUCKY TAPESよりsuchomosのほうが好き。「爽やか」という意味ではLUCKY TAPESの方が星野源っぽいけど、僕はsuchomosの「艶らかでエロい」雰囲気の方が好み。爽やかなフリしてるけど、星野源も女性大好き下ネタマンで有名だもんね(←関係ない)。
Jamiroquai(ジャミロクワイ)
洋楽です。
90年代を中心に売れまくったイギリスのバンド。さっきも出てきた「アシッドジャズ」の界隈では、世界で1番売れたバンドのひとつなんじゃないかと思う。
そして、さっき挙げたSuchmosはこのバンドをめちゃくちゃリスペクトしています。というより、Suchmosはほとんど日本版Jamiroquaiといってしまっていいと思います。ということで、Suchmosが好きな人はまず間違いなくJamiroquaiは好きになります。
Suchmosが好きなような人はけっこうJamiroquaiも聞いているんじゃないかと思いますが、星野源が好きな若い女子でJamiroquaiを聞いている人はまずいないと思う。でも、音楽的には共通点はあるし、星野源もまず間違いなく通ってきた道だと思うので、ぜひ聞いてみてください。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
最近はブラックミュージックに影響された若手バンドがどんどん出てきていて、ある種トレンドと言ってもいいくらいですね。個人的には、好ましい傾向です。
ぜひ、星野源を端緒に、もっともっと深く音楽を聞いていってください。
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