阿蘇山で火山性微動や空振観測 5月以来の噴火か

熊本県の阿蘇山で7日夜、振幅の大きな火山性微動や、空振と呼ばれる空気の振動などが観測され、気象庁は「阿蘇山が噴火したもようだ」と発表しました。阿蘇山で噴火が確認されれば、ことし5月以来で、気象庁は噴火警戒レベル2の火口周辺警報を継続し、引き続き、火口からおおむね1キロの範囲では、大きな噴石や火砕流に警戒するよう呼びかけています。
気象庁によりますと、7日午後9時52分ごろ、熊本県の阿蘇山で振幅の大きな火山性微動や、空振と呼ばれる空気の振動が観測されました。
阿蘇山の山頂付近は雲がかかっていて、監視カメラでは見えないということですが、赤外線カメラによる観測では、火口の中で噴石が飛んだことも確認されました。

このため、気象庁は7日夜10時すぎ、阿蘇山が「噴火したもようだ」と発表しました。阿蘇山で噴火が確認されれば、5か月前のことし5月1日に、ごく小規模な噴火が発生して以来です。

地元の警察署から気象台に寄せられた情報では、噴火したと見られる時間帯に、阿蘇市内で火山灰が降っているのが確認されたということで、気象庁は8日、現地調査を行い、詳しい状況を調べることにしています。

気象庁は阿蘇山に噴火警戒レベル2の火口周辺警報を継続し、引き続き、火口からおおむね1キロの範囲では、大きな噴石や火砕流に警戒するよう呼びかけています。