カープブームを引き起こす術
総じて言えば、球団側はむしろ“にわかファン”がカープファン増加の入口につながるとフレキシブルな姿勢で考えているようだ。ちなみに前出の関係者は「逆に“にわか”の方々が批判されるようになり、カープファンのハードルを高める傾向になってしまうことのほうが怖い」とも補足していた。
球団側がストライクゾーンを広げるスタイルを貫くことがファン層を拡大し、カープブームを引き起こす術につながっていると言えるのかもしれない。
カープ女子は増えていくのか
臼北信行(うすきた・のぶゆき)氏のプロフィール:
国内プロ野球、メジャーリーグを中心に取材活動を続けているスポーツライター。セ・パ各12球団の主力選手や米国で活躍するメジャーリーガーにこれまで何度も「体当たり」でコメントを引き出し、独自ネタを収集することをモットーとしている。
野球以外にもサッカーや格闘技、アマチュアスポーツを含めさまざまなジャンルのスポーツ取材歴があり、WBC(2006年第1回から2013年第3回まで全大会)やサッカーW杯(1998年・フランス、2002年・日韓共催、2006年・ドイツ)、五輪(2004年アテネ、2008年北京)など数々の国際大会の取材現場へも頻繁に足を運んでいる。
関連記事
- “ハンカチ王子”斎藤佑樹の人気はなぜ凋落したのか
かつて“ハンカチ王子”として脚光を浴びた日本ハム・斎藤佑樹投手の人気が凋落している。成績がパッとしないから仕方がない部分もあるが、なぜKYな言動を繰り返すのか。その裏にあるのは……。
- 野球評論家の張本勲氏は、なぜ失言を繰り返すのか
人気情報番組『サンデーモーニング』に出演している野球評論家・張本勲氏のコメントが、ネット上でしばしば“炎上”する。現役時代の張本氏は偉大な選手だったのに、なぜ失言を繰り返すのか。スポーツライターの臼北氏が分析したところ……。
- 「イチローは絶対に手放したくない」 絶賛の声が続々
マーリンズのイチロー選手が歴史的偉業を達成した。史上30人目となるメジャー通算3000本安打を達成したわけだが、周囲の人間はイチローのことをどのように見ているのか。チーム関係者からは「絶対に手放したくない」という声も。
- 「イジメ」「逆風」に屈しなかったイチローのスゴさ
大リーグのイチローが金字塔を打ち立てようとしている。メジャー通算3000本安打まで残り65本、日米通算でいえば、最多安打を誇るピート・ローズ氏の4256安打にあと43本。「やっぱりスゴいなあ」と思われたかもしれないが、そのイチローも海を渡った直後は苦労を味わっていた。それは……。
- 重くなったのに、なぜ軽く感じるのか 売り子が背負うビールサーバー
野球場などでキャストと呼ばれている“売り子”が生ビールを販売している。彼女たちが背負っているサーバーは重いので、アサヒビールとデサントは共同で新しいモノを開発。さざかし「軽く」なったんだろうと思っていたら、実は「重く」なっていた。えっ、どうして……?
- 広島カープ独走Vの裏で、四面楚歌になりつつある阪神・金本監督の苦悩
広島カープがリーグ優勝した。25年ぶり7回目の優勝に、球場もインターネットも大盛り上がりしたが、その一方でカープファンからブーイングを浴びた球団がある。阪神タイガースである。今季の阪神といったら……。
Copyright© 2016 ITmedia, Inc. All Rights Reserved.