もう1人は、お笑いタレント・狩野英孝の恋人として一躍有名になったモデルの加藤紗里だ。彼女は広島出身でカープのお膝元が故郷。そう考えると「カープ女子」であっても不思議ではないが、彼女もまたチームが上り調子になり始めた6月上旬ごろから自身のブログなどで、自分がカープ女子であることをアピール。「本拠地のマツダスタジアムで試合を観戦しました」といった内容を書き込んだが、それを見た多くのネットユーザーは、彼女に疑惑の目を向けている。
芸能関係者からも「広島出身でも家族がカープファンというだけで、それまで本人はプロ野球そのものに興味もなかった。ところが今年はシーズン前半から25年ぶりのリーグ優勝の機運が高まり始めたことで、おそらく『カープ女子だった』とカミングアウトしておいたほうが得策と踏んだのだろう」と加藤サイドの“売名行為”について、このように分析する意見も出ている。
しかし、これらはそこまで批判されるべきことなのであろうか。有名無名を問わず、にわか疑惑が向けられている自称・カープ女子たちに「節操がない」「厚顔無恥だ」などと多くの人がバッシングを浴びせる傾向について、当のカープで長らく要職に就いている球団関係者に尋ねてみた。
「いや、我々としては“にわか”の方でもカープを応援してくれることは本当に有り難いですよ。野球のルールを今、知らなくたって別にいいじゃないですか。これから覚えていけばいいことだし、覚えなくても別に構わない。野球のルールを覚えることより、最低限の応援のルール、マナーを守ってもらえればそれでいいです。
それから多くの芸能人の方々が『カープ女子』を名乗ってもらえるのならば、歓迎ですよ。そこから注目が集まって入り口になり、カープを知らない人が徐々にファンになっていくかもしれない。たとえ相手の方々の『便乗商法』であっても、そういうニュースが各媒体に『カープ』の名前とともに取り上げられるわけですからね。我々からすれば、冷静に見てCM効果にもつながります」
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