いまやラーメンは日本人の国民食ならず、世界中に広まっています。アメリカ人がとんこつラーメンを並んで食べる時代。ラーメンが嫌いという人はあまりいなくて誰でも好かれている稀有な存在です。スープ、麺、具材、形態によって種類もたくさんあります。
いくらラーメンが国民色でも、これだけ種類があるとそれぞれの好みが出てきます。僕の好きなラーメンは、「ちぢれ麺の鶏がら醤油」「細麺のとんこつ」「極太麺の二郎系」 です。つけ麺はあまり好きではなく(大勝軒を除く)魚粉やドロドロのとんこつもあまり好きではありません。
自分の好みのラーメン屋さんを探すため、いろいろと水戸近辺を食べ歩きましたがピンと来るお店がなく、自分の中のラーメン熱がだんだんと冷めていきました。新しいお店に行き、初めて頼むラーメンを食べた時に、脳天を刺激するようなおいしさと感動を求めてきましたが、なかなか出会えません。がっかりすることが多くなり、ラーメン大好きから嫌いじゃないよぐらいに自分の中で変化しました。
ラーメンに感動を求めるよりも、普通のおいしさを求めるのなら、小美玉市にある「華丸」はうってつけのお店です。どのメニューも期待を裏切らないレベルで食べる事ができます。しかも僕の好みの「ちぢれ麺の鶏がら醤油」を追求しています。スープの出来が悪ければ開店しないぐらいのこだわり。ただ、素材を追求するあまり思い通りの素材が手に入らないとメニューが変わってしまうのが難点。
ご飯を作りたくなかったので、家族で久しぶりに「華丸」に行きました。娘が頼んだのはタンメン。タンメンは前のとんこつスープの方が好きでした。気に入ったゲンコツが手に入らないらしく、今はさっぱり鶏ベースのタンメンになっています。これはこれでおいしいんですけどね。
僕が頼んだのは新しいメニューのジャージャー麺。豚のひき肉と味噌で作られたアンが麺に絡んでおいしいです。豆板醤が入っていないのか辛くありません。麺はラーメンとは違い中太麺。アンがよく絡みます。たまに口に入るきゅうりがアクセントになっています。あっという間に完食。おいしかったですが、花椒を入れると風味が際立ってもっとおいしくなると思います。
安心して食べられる味というのは貴重です。とくに、華丸の「中華そば」は飽きのこない味です。ラーメンは常に感動を求めるのではなく、戦後日本のファーストフードとしての位置が正しいのかもしれません。