年間約180品種の米を実食して厳選
今回“推し米”をこっそり教えてくれたのは、兵庫県神戸市東灘区で明治22年から続く老舗米店「いづよね」の代表取締役を務める川崎恭雄さん。お米への愛が非常に深く、その功績やキャラクターからメディアにも多数出演する米屋業界のホープだ。
【営業時間】10:00~18:30
【定休日】木曜日、第3水曜日
【TEL】078-821-2502
【ホームページ】http://www.yonezou.com/
いづよねで取り扱う米は、夏は約50品種、秋は新米が出てくるので最大で80品種にものぼるという。主に全国各地に米を卸している業者からの紹介を受け、年間150~180品種のお米を実際に食べて、おいしいと思うものを正式に仕入れている。気になったお米があれば、生産者に直接会いに行くことも。
「業者さんから紹介してもらうお米は全部おいしいんです。最近はヒット率が高い。でも全部は扱えないので、特においしかったものに加えて、生産者さんの思いが伝わったものを取り扱うことにしています」(川崎氏)
さまざまな味覚の米を取りそろえているが、個人的な好みは「炊き上がりの表面がピカッとパリッとしていて、かむとモチっとしているお米です。食感はややしっかりしているお米が好きですね」という。味わいについて聞くと、「甘味が強いのが好きです。でもお米はデンプンの塊なのでかんでいれば甘くなりますよね。ササニシキなんかは最初はさっぱりしてるけど、かむとものすごく甘くなるから結構好きですね」と話す。
しかしながら、川崎氏の好みをお客さんに勧めても反応がいまいちな場合もある。川崎氏はそれがお米の面白いところだとうれしそうに笑う。「どの品種もそれぞれに良さがある。お米の好みも人それぞれなので、相手の好みを探るのも楽しいです」(川崎氏)とのこと。
そのため最初に来店した客には、まずヒアリングを行うそうだ。好みのお米を聞いて、減農薬か無農薬か、毎日食べるものなので予算も聞き、それぞれの客にマッチする米を勧めているという。店頭ではすべて玄米で販売し、注文を受けてから精米する。精米機が2キロからまわるので、2キロずつ数種類買っていく人もいれば、初回で10キロ買っていく人もいるとか。
また、こういった自分の好みに合う米を求めてやってくる客はもちろん、お米マニアも楽しめる店を目指しているとも。「マニアにも納得してもらえるような品ぞろえを目指しています。そういう方は3種類くらい買って、自宅でブレンドしたりするんですよ」と川崎氏。いづよねはオリジナルブレンドを楽しむ強者も満足できる米店なのだ。