政活費公開 岐阜県議会は電子データ提供に12万円請求
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政務活動費の使いみちの透明性を高めようと、各地の地方議会で領収書などの電子データをCDやDVDで提供する動きが広がっていますが、このうち岐阜県議会に情報公開請求をすると、12万円余りの突出して高い費用がかかることがわかりました。データを印刷した場合の金額を基に請求するということで、市民オンブズマンの全国組織は情報公開制度の改善の必要性を指摘しています。
NHKは、平成27年度の政務活動費の収支報告書や領収書のデータを先月22日の時点でCDやDVDで提供している全国13の地方議会を対象に情報公開を請求する際の費用などを調べました。
その結果、データが入ったCDなどの代金は、鳥取県議会と高知県議会が30円、札幌市議会と静岡市議会が50円、大阪府議会が100円などと、多くが数十円から200円の範囲でした。
しかし、今年度からCDでデータの提供を始めた岐阜県議会では12万130円と突出して高いことがわかりました。これについて、議会事務局は、政務活動費の資料は書面でおよそ1万2000枚に上り、1枚10円という資料の印刷代を基にCDの費用を算定したと説明しています。岐阜県議会の宗宮正典事務局長は「高いか安いかと聞かれても判断できかねる。データ量が多くなれば高くなる」と話しています。
一方、全国市民オンブズマン連絡会議の事務局長を務めている新海聡弁護士は「『お金を払う気のない人には情報を教えない』といった行政が行われている。政務活動費をめぐる不正が相次いでいる中、各自治体が情報公開制度の改善に取り組まなければならない」と話しています。
その結果、データが入ったCDなどの代金は、鳥取県議会と高知県議会が30円、札幌市議会と静岡市議会が50円、大阪府議会が100円などと、多くが数十円から200円の範囲でした。
しかし、今年度からCDでデータの提供を始めた岐阜県議会では12万130円と突出して高いことがわかりました。これについて、議会事務局は、政務活動費の資料は書面でおよそ1万2000枚に上り、1枚10円という資料の印刷代を基にCDの費用を算定したと説明しています。岐阜県議会の宗宮正典事務局長は「高いか安いかと聞かれても判断できかねる。データ量が多くなれば高くなる」と話しています。
一方、全国市民オンブズマン連絡会議の事務局長を務めている新海聡弁護士は「『お金を払う気のない人には情報を教えない』といった行政が行われている。政務活動費をめぐる不正が相次いでいる中、各自治体が情報公開制度の改善に取り組まなければならない」と話しています。
なぜ12万円必要なのか
岐阜県議会によりますと、平成27年度分の政務活動費の対象となった議員、55人が提出した収支報告書や領収書は、書面にすると合わせて1万2005枚に上ります。
岐阜県議会では、情報公開の請求を受けるたびに、紙で保管している資料をスキャンして、電子データにしたうえでCDに移すことにしています。データ化する費用に複写機でコピーするのと同じく1枚につき10円かかるとして12万50円、これにCD2枚分の実費80円を加えて、合わせて12万130円になると説明しています。
今年度、CDによる情報公開の請求が1件あり、すべての資料を一度、データ化しましたが、原則、すべて紙で保管する決まりのため、情報公開したあとにデータは消去したということです。このため、今後、新たに請求があった場合は改めてスキャンする必要があり、また12万円余りの費用がかかるとしています。
岐阜県議会では、情報公開の請求を受けるたびに、紙で保管している資料をスキャンして、電子データにしたうえでCDに移すことにしています。データ化する費用に複写機でコピーするのと同じく1枚につき10円かかるとして12万50円、これにCD2枚分の実費80円を加えて、合わせて12万130円になると説明しています。
今年度、CDによる情報公開の請求が1件あり、すべての資料を一度、データ化しましたが、原則、すべて紙で保管する決まりのため、情報公開したあとにデータは消去したということです。このため、今後、新たに請求があった場合は改めてスキャンする必要があり、また12万円余りの費用がかかるとしています。
電子データでの公開費用 ほかの議会では
NHKは、都道府県、政令市、中核市のうち、先月22日の時点で政務活動費の収支報告書や領収書の電子データをCDやDVDで交付している13の議会について、平成27年度分を情報公開請求した場合などの費用を調べました。
その結果、鳥取県議会と高知県議会が30円、札幌市議会と静岡市議会が50円、兵庫県議会が60円、大阪府議会と豊田市議会が100円、沖縄県議会が101円、三重県議会が105円、大阪市議会が120円、愛知県議会が140円、那覇市議会が200円、そして岐阜県議会が12万130円でした。このうち、大阪府議会と大阪市議会、兵庫県議会、それに高知県議会はホームページで同じデータを公開しています。
その結果、鳥取県議会と高知県議会が30円、札幌市議会と静岡市議会が50円、兵庫県議会が60円、大阪府議会と豊田市議会が100円、沖縄県議会が101円、三重県議会が105円、大阪市議会が120円、愛知県議会が140円、那覇市議会が200円、そして岐阜県議会が12万130円でした。このうち、大阪府議会と大阪市議会、兵庫県議会、それに高知県議会はホームページで同じデータを公開しています。